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概要:中国の市中銀行が短期資金の借り入れを増やしている。最近の流動性逼迫(ひっぱく)を受け、当局はトレーダーを落ち着かせようとしているが、依然として資金不足懸念が強まりつつある。
2023年11月10日 12:16 JST
本土の金融機関は今週、NCDの発行を倍増-1兆元突破
国債発行加速、銀行システムからの膨大な流動性引き出しに相当
中国の市中銀行が短期資金の借り入れを増やしている。最近の流動性逼迫(ひっぱく)を受け、当局はトレーダーを落ち着かせようとしているが、依然として資金不足懸念が強まりつつある。
中国本土の金融機関は今週、譲渡性預金(NCD)の発行を倍増させた。発行額は1兆元(約20兆7500億円)を突破し、ブルームバーグがまとめたデータによると、過去最大の週間発行額を更新した。NDCは満期が1-12カ月。
NDC市場の借り入れコストが6カ月ぶりの高水準にあるにもかかわらず、発行ラッシュが続いている。
デフォルト(債務不履行)リスクが小さいため一般的に低金利の恩恵にあずかる国有銀行でさえ、高い金利を選択。資産規模で世界最大の銀行、中国工商銀行は今年最高水準の利回りで6カ月物NCDを発行した。
先週はごく一時的だが、一部の中小金融機関が金利50%で短期資金の借り入れを強いられ、劇的な流動性逼迫の悪夢が現実となった。
中国人民銀行(中央銀行)は金利の急上昇は一時的なものだとし、市場の動揺を抑えようと努めたが、地方を含めた政府が景気対策の財源確保に向け年末まで公債発行を進める中で資金不足への懸念は根強い。
ブルームバーグが公式データを集計したところ、中国の中央・地方政府は10月に今年最速ペースで公債を発行。また、中央政府は年度途中で異例の予算修正に踏み切り、今年の経済成長を支えようと1兆元の国債増発を決めた。
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みずほセキュリティーズアジアの中国担当シニアエコノミスト、周雪氏は「政府による国債発行の加速は、国庫に向けた銀行システムからの膨大な流動性引き出しに相当する」と指摘。
周氏によれば、人民銀は年内に流動性を高めるため、市中銀行の預金準備率を0.25ポイント引き下げる公算が大きく、公開市場操作(オペ)や中期貸出制度(MLF)を通じ資金供給を行う見通し。
「中国経済はまだ回復の初期段階にあり、流動性逼迫が景気を腰折れさせる恐れもある」と周氏は警戒している。
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