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概要:大規模なデフォルト(債務不履行)発生後、投資家の関心は通常、そうした事例の保険として機能するクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の支払いが実行されるか否かに向かう。しかし、中国では先月の不動産開発大手による利払い不履行時に、保証された支払いを受けられるかどうかをわざわざ確認する投資家はほとんどいなかった。
2023年11月10日 13:03 JST
碧桂園のドル建て債購入した投資家、ほとんどがヘッジしておらず
保険手段の欠如、デフォルトリスク直面の債権者にさらなる打撃
大規模なデフォルト(債務不履行)発生後、投資家の関心は通常、そうした事例の保険として機能するクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の支払いが実行されるか否かに向かう。しかし、中国では先月の不動産開発大手による利払い不履行時に、保証された支払いを受けられるかどうかをわざわざ確認する投資家はほとんどいなかった。
これは、中国のCDS市場が他の主要国と比べてはるかに発展が遅れているためで、100億ドル(約1兆5000億円)相当の碧桂園のドル建て債を購入した投資家の多くがデフォルトに備えたヘッジをしていなかったことを意味する。同社のCDS残高も極めて少なかったことから、CDS市場を監督する国際的な委員会は今週、決済規模を決定するオークションの見送りを決断。買い手と売り手の2者間で決着させることになった。
中国の不動産会社が低金利時代に借り入れした資金の返済に苦慮する中、ここ数カ月間で一連のデフォルトリスクに直面する投資家にとって、保険手段の欠如はさらなる打撃になる。同国内の不動産開発会社が抱えるドル建て債務の残高はなお約1600億ドルに上り、このうち米証券保管振替機構(DTCC)がまとめる国際的な流動性のあるCDSのリスト806銘柄に入っている企業は一つもない。
ユニオンバンケールプリヴェ(UBP)のアジア担当シニアエコノミスト、カルロス・カサノバ氏は、中国の巨大不動産企業の崩壊を巡る問題の解決には数年かかる恐れがあり、痛みを伴う可能性が高いと指摘。「不動産セクターの債務再編が進む過程において、継続的なデフォルトは不可避だ」と話した。
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