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概要:18日の米株式相場は下落。一方、原油相場は上昇した。パレスチナ自治区ガザの病院爆発でイランがイスラエル非難を強め、戦争拡大を目指す外交努力が複雑になった。
米国債相場は下落後に下げ渋り、20年債入札が好調
18日の米株式相場は下落。一方、原油相場は上昇した。パレスチナ自治区ガザの病院爆発でイランがイスラエル非難を強め、戦争拡大を目指す外交努力が複雑になった。
株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 4314.60 | -58.60 | -1.34% |
ダウ工業株30種平均 | 33665.08 | -319.46 | -0.94% |
ナスダック総合指数 | 13314.30 | -219.45 | -1.62% |
テスラは5%近く下落。モルガン・スタンレーは2020年以来の大幅安。7-9月(第3四半期)決算は投資銀行部門が振るわず、減益決算となった。ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスも大幅安。テルアビブ便運休とジェット燃料価格の上昇で、10-12月(第4四半期)の利益が市場予想を大幅に下回ると警告した。
モルガン・スタンレー株急落、四半期減益を嫌気-投資銀行振るわず
ユナイテッド航空株が大幅安、中東緊迫化と燃料価格上昇が業績に打撃
ラボバンクのシニア外為ストラテジスト、ジェーン・フォリー氏は「病院爆発に関する最新のニュースで、事態がエスカレートするリスクが高まった」と指摘。パニックの兆候はほとんどないものの、「エスカレートが明確になれば、リスク回避の動きが増えるだろう」と述べた。
米連邦準備制度理事会(FRB)が18日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)は、米経済の見通しは安定、もしくは成長軟化の可能性があると指摘した。
米地区連銀経済報告、経済見通しは「安定もしくは若干軟化」
ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、インフレ率を当局目標の2%に戻すためには、政策金利を景気抑制的水準に「当面」とどめるべきだとの見解を示した。ウォラーFRB理事は追加の金融引き締めが必要か判断する前に、さらなるデータを収集して待つことが可能だとの見解を示した。
ニューヨーク連銀総裁、金利は「当面」景気抑制的であるべきだ
ウォラーFRB理事、据え置き支持か-利上げ必要性「様子見は可能」
パウエルFRB議長は19日、ニューヨークのエコノミック・クラブで講演する。
エバコアISIの中央銀行戦略責任者、クリシュナ・グハ氏によれば、予想外の景気上振れが一段の金融引き締めにつながるのではないかとの懸念が投資家の間では強い。しかし、19日のパウエル議長の講演について、グハ氏はジェファーソン副議長と同様の見解を示すとの考えを示し、「そのため、金融当局が11月の会合で政策対応する緊急性はなく、様子見のアプローチをとることができる」と述べた。
同副議長は9日、「債券利回り上昇を通じた金融環境の引き締まりを引き続き認識し、将来の政策軌道を判断するに際してそのことに留意する」と発言した。
ジェファーソン副議長、利回り上昇の影響留意-慎重に進むこと可能
米国債
米国債相場は下落後に下げ渋る展開。20年債入札の需要が強かったため、安値圏で買いが入った。
入札の最高落札利回りは5.245%と、前月の入札を65ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り上回り、2020年の発行再開以来で最高水準となった。落札利回りは入札前取引での利回りを下回り、需要が予想を上回ったことを示唆した。
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 5.00% | 7.2 | 1.47% |
米10年債利回り | 4.91% | 7.6 | 1.58% |
米2年債利回り | 5.22% | 0.9 | 0.17% |
米東部時間 | 16時43分 |
18日の早い段階では、2ー20年債利回りは数年ぶりの高水準を付け、30年債利回りも大きく上昇していた。先週の入札で需要が弱かったため、入札への警戒感が一因となった。
アンシュル・プラダン氏率いるバークレイズの金利ストラテジストは18日のリポートで、「相場上昇へのハードルはなお高い」と指摘。経済が底堅さを見せ続けている一方で、10年物利回りはまだ連邦公開市場委員会(FOMC)参加者の予想ピーク政策金利をなお下回っているだけでなく、投資家は「財政赤字が拡大し続ける可能性に十分な注意を払っていない」と記述した。
為替
ニューヨーク外国為替市場ではブルームバーグ・ドル・スポット指数が上昇。米国債利回りが全年限で上げたため、ドル買いが優勢になった。中東情勢の緊張を背景にスイス・フランが主要10通貨に対して堅調。円は対ドルで小幅安。1ドル=149円93銭まで下げた。
為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
ブルームバーグ・ドル指数 | 1275.31 | 4.46 | 0.35% |
ドル/円 | ¥149.93 | ¥0.12 | 0.08% |
ユーロ/ドル | $1.0536 | -$0.0041 | -0.39% |
米東部時間 | 16時43分 |
原油
ニューヨーク原油先物相場は上昇。イランがイスラエルへの石油禁輸をイスラム諸国に呼び掛けたことから、買いが優勢になった。ガザの病院爆発で中東での紛争拡大リスクは高まっている。
イランのアブドラヒアン外相はイスラエルの全面的かつ即時のボイコットと、同国に対する石油禁輸をイスラム諸国に呼び掛けた。イスラエルの石油輸入は世界的供給の観点で見れば小規模で、中東からはほとんど調達していないが、こうした発言は、イスラエルとハマスの戦争を巡る対立の語調が激しくなっていることを示す。
ガザの病院爆発を受けて、ヨルダンとエジプト、パレスチナ自治政府の首脳は、バイデン米大統領との首脳会談をキャンセルした。バイデン氏は18日未明にイスラエルに到着した。
WTI先物
出所:NYMEX
コンサルタント会社エナジー・アスペクツのアナリスト、リチャード・ブロンズ氏は「供給に大きな影響を及ぼし得る形で戦争が飛び火する兆候が出てこないか、トレーダーらは注意深く見守っている」と指摘。その上で、イスラエルは中東と北アフリカ地域以外から大半の石油を輸入していると付け加えた。「禁輸の呼び掛けは今のところ象徴的な意味合いが強いが、既に市場で議論されている1970年代に起きた石油危機との比較に拍車をかけるだろう」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は、前日比1.66ドル(1.9%)高の1バレル=88.32ドルで終了。北海ブレント12月限は1.60ドル上げて91.50ドルで引けた。
金
ニューヨーク金相場は続伸。スポット価格は8月初め以来の高値となった。中東での紛争激化で逃避需要が高まった。ガザの病院爆発で外交的解決への期待はしぼんでいる。
金スポット価格
出所:ブルームバーグ
米国や中東地域の当局者らは病院爆発が起きる前から、イスラエルが地上侵攻に踏み切れば紛争の拡大防止は不可能だろうとの懸念を強めていた。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、前日比32.60ドル(1.7%)高い1オンス=1968.30ドルで終了した。スポット価格はニューヨーク時間午後3時18分在、1.4%高の1949.36ドル。
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