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ゴールドマン、報酬費用を1000億円増やす－社内の不満抑え込み目的か
概要：１年前、ゴールドマン・サックス・グループは収益低迷の痛みを従業員と分かち合おうとした。今回は、その打撃を和らげようとしている。
１年前、ゴールドマン・サックス・グループは収益低迷の痛みを従業員と分かち合おうとした。今回は、その打撃を和らげようとしている。
ゴールドマンは７－９月（第３四半期）の収入から報酬に割り当てる部分を増やし、その割合を34.5％に引き上げた。報酬の原資は１年前の水準より６億9000万ドル（約1000億円）多くなる。昨年のこの時期、同社は消費者部門からの損失を理由に報酬の比率を引き下げたが、10－12月（第４四半期）には再び引き上げざるを得なかった。
デービッド・ソロモン最高経営責任者（ＣＥＯ）は、ここ数カ月に公になった社内の対立の要因として、原資の総額が15％減少した昨年の報酬低迷を挙げている。
ソロモン氏は先月のＣＮＢＣとのインタビューで「2022年は10年余りで初めて報酬が大幅に下がった年だった」とし、社内の不満は「そのせいだと思う」と語っていた。
ソロモン自身の報酬も、ゴールドマンの株価が下落し利益が減少した22年には約30％減っていた。
今年第３四半期のゴールドマンの報酬・福利厚生費は42億ドルで、前期および前年同期から16％増加した。年初来９カ月の同費用は119億ドルで、収益が減少したにもかかわらず前年同期比で５％増加している。
コールマン最高財務責任者（ＣＦＯ）は17日のアナリストとの電話会見で「成果に対する支払いを続けている。優秀な人材を評価しつなぎ留めることが重要だ」と語った。
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