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ステーブルコイン企業、短期金融市場に混乱招く恐れ－ＪＰモルガン
概要：米連邦準備制度が翌日物リバースレポ（ＲＲＰ）制度の利用を制限したことを受け、短期資金の運用先確保を目指すステーブルコイン発行企業が市場の混乱を招く恐れがあると、ＪＰモルガン・チェースが指摘した。
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2023年9月27日 11:48 JST
米連邦準備制度は４月、翌日物ＲＲＰ制度の利用制限を決定
既に脆弱な短期市場金利の下限に混乱も－ストラテジスト
米連邦準備制度が翌日物リバースレポ（ＲＲＰ）制度の利用を制限したことを受け、短期資金の運用先確保を目指すステーブルコイン発行企業が市場の混乱を招く恐れがあると、ＪＰモルガン・チェースが指摘した。
連邦準備制度は４月、翌日物ＲＲＰの利用だけを目的とする短期資金ファンドを、カウンターパーティーとして不適格とみなすと決めた。
現金を流動資産に振り向けようとしても同制度を利用できなくなったステーブルコイン業界は、財務省短期証券（ＴＢ）などの資産獲得を巡って５兆6400億ドル（約840兆円）規模のマネー・マーケット・ファンド（ＭＭＦ）業界との競争を迫られる可能性が高い。その結果、短期市場金利はＲＲＰ金利より低い水準に押し下げられる可能性がある。ＲＲＰ金利は現在5.3％。
テレサ・ホー氏らストラテジストは26日の顧客向けリポートで、「非標準的なＭＭＦによる利用禁止は金融安定の観点からは妥当だ」とする一方、ＲＲＰが現在提供する短期市場金利の下限は既に脆弱（ぜいじゃく）であり、混乱が生じかねないとの見方を示した。
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