グーグルCEOの頭の中はAIでいっぱい…｢インターネットより大きな存在になる｣

スンダー・ピチャイCEO。デベロッパー向けカンファレンス、Google I/Oにて。

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• グーグルは間もなく創業25年を迎えようとしているが、CEOはAIのことで頭がいっぱいだ。

• スンダー・ピチャイCEOはブログの投稿で、AIは｢インターネットよりも大きな存在になるかもしれない｣と述べた。

• グーグルは、ChatGPTが今年初め、同社のコアビジネスを揺るがす脅威となってから、AIにより一層注力している。

グーグル（Google）は今月、創業25年を迎える。それは、インターネットの歴史における同社の革命的役割を祝うものになるだろう。しかし、CEOはどうしても、今後も増すに違いないAIの重要性について考えてしまうようだ。

2015年からグーグルを率いるスンダー・ピチャイ（Sundar Pichai）は2023年9月5日、ブログの投稿で、AIは｢我々が人生で目撃する、テクノロジーの最大の変化になるだろう｣、それは｢インターネットよりも大きな存在になるかもしれない｣と述べた。

グーグルはこれまでずっと、ウェブの仕組みにおいて中心的な役割を果たしてきた。共同創業者のラリー・ペイジ（Larry Page）とセルゲイ・ブリン（Sergey Brin）が世界の情報を整理し、世界中からアクセスできるようにし始めたのがその始まりだ。

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だが昨年、OpenAIのChatGPTが発表されて生成AIが台頭してからというもの、グーグルをはじめとするインターネット企業は適応するのに必死だ。AIが情報検索などの機能において、抜本的に新しい方法を提供しているからだ。

グーグルは、2014年にロンドンを拠点としたAI企業、ディープマインド（DeepMind）を5億ドル（約740億円）以上で買収して以来の長いAI開発の歴史を持つ。だが今年は初め、ユーザーからの質問に回答するチャットボットがもたらした直接的な脅威によって、グーグルは劣勢に立たされた。

生成AIによる影響にグーグルは驚かされっぱなしだ。ChatGPTが発表されるとピチャイCEOはコードレッド（緊急事態）を発令、一方、創業者のブリンは今年、これまで以上の頻度でグーグルのオフィスに通い、自らAIプロジェクトに取り組んでいると報じられた。

9月5日に投稿したブログの中でピチャイは、AIは｢テクノロジーの道筋を抜本的に変え、人間の創造力を驚くほどに加速させる｣ものだと述べた。

同社は、2月にBardと呼ばれるAIチャットボットを発表し、現在はGeminiと呼ばれるAIモデルのリリースも準備中だ。Geminiは、OpenAIのChatGPTのライバルとなることが期待されている。

｢AIをもっと誰にとっても役立つものにすること、責任を持ってそれを展開すること。それが、我々が今後10年、そしてそれ以降も、使命を果たすための最も重要な方法だ｣とピチャイは書いている。

グーグルの担当者は、Insiderへのコメントを拒否した。

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