ボウマンＦＲＢ理事、複数回の追加利上げ支持する可能性を示唆

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2023年9月23日 0:05 JST

米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）のボウマン理事は、複数回の追加利上げが望ましいと考えている可能性を示した。インフレ鎮圧に向けた金融引き締めでは、他の当局者より積極的な姿勢でいることが示唆された。

ボウマン理事は22日、コロラド州の独立系コミュニティーバンクの組織が主催した会合で講演。事前原稿によると「インフレ率をタイムリーに２％に下げるためには、さらに複数の利上げが必要になるだろうと今も考えている」と述べ、金利見通しへの言及で「利上げ」を複数形で表現した。

連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）が先日発表した最新の金利予測分布図（ドットプロット）で、インフレ率が２％に下げるのは早くても2025年末より後になるとの見通しが示されたことをボウマン氏は指摘。

「このことと私自身の予想を合わせ、現在の金融政策による景気抑制ではインフレの進展ペースは遅くなるだろうと考える。従ってインフレ率を持続可能かつタイムリーに下げるためには、さらなる政策引き締めが必要になることが示唆されている」と述べた。

ＦＯＭＣ、政策金利を据え置き－年内あと１回の追加利上げを示唆 (4)

フェデラルファンド（ＦＦ）金利の誘導目標レンジは5.25－5.5％。ＦＯＭＣが声明と同時に発表した最新の四半期経済予測では、参加者19人のうち12人が年内あと１回の利上げを支持していることが示された。予測の中央値ではＦＦ金利を24年末までに5.1％に低下させることが適切だとされているが、この水準は前回予想より高い。

ドットプロットでは当局者１人がＦＦ金利の2024年予想レンジを６ー6.25％としていた。この日のボウマン氏の発言は、その一番高い金利見通しを示した当局者が同氏である可能性を示した。

金利予測分布図（ドットプロット）

出所：連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）