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【欧州市況】株は週間で１カ月ぶり大幅安、ドイツ債ほぼ変わらず
概要：欧州株は週間で１カ月ぶりの大幅な下落を記録した。想定されていたよりも長期にわたって金利が高止まりするとの懸念から、リスク選好ムードが後退した。
欧州株は週間で１カ月ぶりの大幅な下落を記録した。想定されていたよりも長期にわたって金利が高止まりするとの懸念から、リスク選好ムードが後退した。
22日のストックス欧州600指数は前日比0.3％安。週間では1.9％下落した。この日は建設や公益が下げを主導。テクノロジーや鉱業は堅調だった。
英国のＦＴＳＥ100指数は前日比0.1％高。ポンド安に後押しされたほか、第一三共と共同開発しているがん治療候補薬で有意な結果が明らかになったアストラゼネカが上昇した。今月に入り、ＦＴＳＥ100はストックス欧州600を大きくアウトパフォームしている。
オランダの銀行大手、ＩＮＧグループとＡＢＮアムロは下落。同国下院で過半数が銀行税の増税案を承認した。
欧州債市場ではドイツ債がほぼ変わらず。中期債以降の利回り曲線はツイストスティープ化した。朝方に発表された９月のドイツ総合購買担当者指数（ＰＭＩ）速報値が予想を上回ったため売りが優勢となったが、米サービス業ＰＭＩが低調だったことで下げを埋めた。
ドイツとイタリアの10年債スプレッドは終値で今年５月以来の大きさとなる模様。ロイター通信が匿名の関係者２人を引用して報じたところによると、イタリアの今年の財政赤字は国内総生産（ＧＤＰ）比5.5％前後に膨らむ可能性があると懸念されている。
英国債の利回り曲線はブルスティープ化した。イングランド銀行（英中央銀行）が今週の政策判断で金利据え置きを発表して以降、短期金融市場では追加利上げ観測の後退が続いている。来年２月のピークまでで、市場が織り込む利上げ幅は16ベーシスポイント（ｂｐ、１ｂｐ＝0.01％）と、前日から４ｂｐ縮小した。
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