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概要:今週の外為市場でドル/円相場は、ジャクソンホール会議を経て短期的な調整が入るとみられている。足元は米長期金利の上昇を背景にドル高基調となっているが、週前半にかけては巻き戻しの動きがみられそうだ。ただ、米長期金利が高水準で推移する中では、ドル高地合いは変わらないとの予想も聞かれ、ドル/円がどんどん円高方向に振れる可能性は低いとみられている。週末には米雇用統計の発表を控えており、内容次第では値幅を伴った動きも警戒される。
8月28日、今週の外為市場でドル/円相場は、ジャクソンホール会議を経て短期的な調整が入るとみられている。写真はドル紙幣。2021年11月撮影(2023年 ロイター/Murad Sezer)
[東京 28日 ロイター] - 今週の外為市場でドル/円相場は、ジャクソンホール会議を経て短期的な調整が入るとみられている。足元は米長期金利の上昇を背景にドル高基調となっているが、週前半にかけては巻き戻しの動きがみられそうだ。ただ、米長期金利が高水準で推移する中では、ドル高地合いは変わらないとの予想も聞かれ、ドル/円がどんどん円高方向に振れる可能性は低いとみられている。週末には米雇用統計の発表を控えており、内容次第では値幅を伴った動きも警戒される。
予想レンジはドル/円が143―148円、ユーロ/ドルが1.06―1.09ドル。
<りそなホールディングス シニアストラテジスト 井口慶一氏>
ジャクソンホール会議を通過してドル高の調整が入るとみられ、週前半にかけてはややドル売りが進む可能性があるのではないか。ただ、調整は短期的なものにとどまるとみられ、これをもってドル高・円安のトレンドが転換したというわけではなく、米金利の上昇がみられる中ではドルの強さは変わらないだろう。
一方、今週後半は月末月初にあたり、実需のフローにも注意したい。9月1日には8月の米雇用統計の公表を控えているので、ややボラタイルな値動きになるリスクもあるのではないか。
<マネックス証券 チーフ・FXコンサルタント 吉田恒氏>
米金利高・ドル高の流れは続くとみており、ドルは直近の高値をトライする動きも想定される。ただ、そうなると当局による円安阻止の介入警戒感も高まる可能性があり、ドルは高値圏で荒っぽい動きになりそうだ。足元のドル/円相場は短期間で大きく動く展開となっており、1週間でみれば4―5円程度動いてもおかしくはないだろう。
ドル高地合いの裏で、ユーロの軟調な動きは続くとみている。テクニカル面では1.06ドル付近が一つの分岐点になっており、同水準近辺でユーロが下げ止まるのかが焦点となりそうだ。
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