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概要:ウォール街では1年以上前から米リセッション(景気後退)を警告する声が多い。しかし、ブラックロックの世界債券担当最高投資責任者(CIO)、リック・リーダー氏は、米国のような国ではリセッションと呼べるほどの現象は起こりにくいとの考えを示した。
「消費主導でサービス志向の経済は人々が考えるよりもずっと安定」
7月に加えは11月にも利上げの可能性があるとみている-リーダー氏
ウォール街では1年以上前から米リセッション(景気後退)を警告する声が多い。しかし、ブラックロックの世界債券担当最高投資責任者(CIO)、リック・リーダー氏は、米国のような国ではリセッションと呼べるほどの現象は起こりにくいとの考えを示した。
同氏はポッドキャスト「What Goes Up」で、「今日、システムへの巨大な衝撃がない限り、リセッション(景気後退)という言葉は現象を表すものとして大げさ過ぎると思う」とし、米国のような「消費主導でサービス志向の経済は、人々が考えるよりもずっと安定している」と述べた。
ブラックロックは顧客のために約2兆7000億ドル(約375兆円)の債券資産を運用している。
同氏の質疑応答は以下の通り。
Q: インフレに関しては危機的状況を脱したと思うか
A: 3%をはるかに超えると、インフレ期待が人々の間に定着し、そこから抜け出すのは難しいという学術的な考察が多くある。3%になれば、目標に十分近くなり、それほど怖いデータではない。インフレ率は下がり続けるだろう。私は、失業率が上がることよりもインフレ率が下がることの方にずっと自信がある。米連邦準備制度が今日の雇用のパラダイムを破壊する必要はないと思う。実際、インフレをここから下げようとするのは良いことよりも悪いことの方が多いと思う。インフレは自然に下降していくと思われる。このレベルに達すれば、忍耐は美徳となる。辛抱強く、時間と景気抑制的な金利に任せればよい。時間がたてば、インフレ率は目標に近づいていくだろう。
Q:米当局の今後の利上げの方向性をどう見ているか
A: 物品インフレは目標に達しつつある。しかし、サービスセクターでは年内に目標に達しないだろう。来年に達成できるかどうかも分からない。しかし、十分に近く、安心できる距離まで目標に近づくことは可能だと思う。今のように良いデータが出ていても、当局が7月に利上げをすると考えなければならない。
私は、当局は恐らく11月にもう1回利上げをするだろうと考えている。しかし、これ以上の利上げをするつもりなのかどうか、今は不透明だ。率直に言って、今の金利は景気抑制的だ。実質金利のこの水準は景気を抑制する。これが浸透するのを待とう。金利上昇は銀行システムや商業用不動産に影響を与えている。浸透すれば効果が出てくるだろう。
Q: 景気後退が2024年にずれ込んだとの見方が多く聞かれるが、不況にならない場合はどのように投資すればよいか?
A: 今日、投資において素晴らしいことの一つは、利回りの高い資産を保有できることだ。先日、6.5%のコマーシャルペーパーを買った。6.5%なら家に帰って座っていたいくらいだ。
しかし、もし投資適格クレジットのような優良資産で短期のものを多く持ち高い利回りが得られているなら、エージェンシーモーゲージのようなものを少し長めに持ち、さらに一部の株式を保有するとよいだろう。株式市場では、企業が10-12%の自己資本利益率を上げることができれば、ポートフォリオに素晴らしいリターンを生み出すことができると考えている。
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