简体中文
繁體中文
English
Pусский
日本語
ภาษาไทย
Tiếng Việt
Bahasa Indonesia
Español
हिन्दी
Filippiiniläinen
Français
Deutsch
Português
Türkçe
한국어
العربية
概要:米国のマネー・マーケット・ファンド(MMF)は米連邦準備制度の利上げによる恩恵を受けているが、投資家を引き付ける新たな手段を得てますます残高が膨らむ見込みだ。
米債務上限問題の解決で米財務省短期証券の供給潤沢
8週間物TB利回りは金融当局の翌日物リバースレポ金利より高い
米当局の積極的な引き締めの中、ボラティリティーからの逃避先として、また銀行預金より高い利回りを提供する商品として、MMFの人気が高まった。業界には1年前に比べて大きな変化があり、これがMMFの魅力を維持し資金流入を持続させるとみられる。
まず、米債務上限問題が6月に解決した後の米財務省短期証券(TB)をはじめ、MMFが投資できる高利回り商品が増えた。
また、米連邦準備制度の行動見通しがより明瞭になったため、翌日物以外への投資も可能になった。より長期の商品を購入できるということは、より高いリターンが得られることを意味する。
RRP金利より高い
バンク・オブ・アメリカ(BofA)の米金利ストラテジー責任者、マーク・カバナ氏は「マネーファンド業界は今、絶好調に違いない」と話す。「資産残高は大きく増えているし、投資先商品の供給は急増し、より明確になった市場に関するファンドの見方を反映させる余地も大きい」と指摘した。
米財務省は9月末までに1兆ドル超のTBを発行する可能性がある。また、銀行セクターを巡る不安が和らいだとはいえ銀行のドル需要は続いているため、米連邦住宅貸付銀行(FHLB)は銀行に貸し付ける資金を調達するため短期証券を発行。MMFがこれを購入している。カウンターパーティーリスクがある現先取引の一種も利回りが高い。
例えば8週間物TBの利回りは約5.18%と、米金融当局の翌日物リバースレポ(RRP)金利5.05%より高い。MMFは巨額資金を運用するので1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の差もおろそかにできない。株式など他の投資先と競争するためにはなおさらだ。
MMFの平均利回りは5%弱だが、S&P500種株価数は年初来2桁台の上昇となっている。「あらためてリスクテークしようとする意欲が強まり続ければ、MMFには逆風だ」とカバナ氏は述べる。
利回りを高めるためMMFは翌日物への投資を減らし、保有資産の満期までの期間の加重平均は長くなっている。フェデレーテッド・ハーミーズでは25-35日を目標としており、先月の15-25日から伸ばした。同社のグローバル流動性市場担当最高投資責任者(CIO)のデボラ・カニンガム氏が明らかにした。
MMF市場拡大の原動力は銀行預金から資金を移すリテール投資家だったが、今年後半には企業の財務担当者など機関投資家からの需要が高まると同氏はみている。
免責事項:
このコンテンツの見解は筆者個人的な見解を示すものに過ぎず、当社の投資アドバイスではありません。当サイトは、記事情報の正確性、完全性、適時性を保証するものではなく、情報の使用または関連コンテンツにより生じた、いかなる損失に対しても責任は負いません。