米企業経営者の天候懸念、19年以来の高水準－エルニーニョ現象予測で

米企業の経営幹部らは今、自分たちでは制御できない天候について話す時間が増えている。

ブルームバーグの集計データによれば、４－６月（第２四半期）末までまだ３週間残る中、Ｓ＆Ｐ500種株価指数構成企業の決算説明会で天候に関する発言が既に2019年以降のどの時期よりも多くなっている。経営陣の発言だけでなく、アナリストの天候に関する質問は１－３月（第１四半期）に比べ２倍以上に増えている。

このような気象への注目の高まりは、米国で大規模な混乱を招いた激しい嵐や暴風雪の後、経済的に破壊的影響を及ぼすエルニーニョ現象のパターンを投資家が今夏に予想していることが背景にある。

データによると、天候の重みが増している状況はセクターを問わず広範囲に及んでいるが、公益事業セクターと一般消費財セクターの企業で最も顕著であり、異常気象の経済的影響の大きさを物語っている。

Executives and Analysts Increasing Interest in Weather

Mentions of weather during 2Q earnings calls

Source: Bloomberg

Transcripts used in the analysis are computer generated and may include mentions of weather not necessarily related to earnings quality

前回これほど天候が経営者やアナリストに重くのしかかったのは、19年のエルニーニョ現象の発生時期と重なっていた。今年のエルニーニョ現象は、北米に記録的暑さの夏の到来を告げる可能性があり、世界で嵐が激しさを増し、何兆ドルもの経済活動が失われる恐れがある。

この記事の分析に使用された一部の記録はコンピューターで作成されたもので、企業収益の質と無関係な天候に関する言及が含まれ得る。