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米銀の預金量や資産流動性が焦点に－決算シーズン今週開幕
概要：米銀行決算発表が今週始まるが、通期利益見通しよりも各行の経営幹部が預金量や流動性についてどうコメントするかが注目を集める見込みだ。
米銀行決算発表が今週始まるが、通期利益見通しよりも各行の経営幹部が預金量や流動性についてどうコメントするかが注目を集める見込みだ。
地銀ウェスタン・アライアンス・バンコープが直近の財務情報開示で預金データを示さなかったことに市場が強い反応を示したように、先月のシリコンバレー銀行（ＳＶＢ）破綻に端を発した銀行危機が落ち着きつつある中でも投資家は引き続き神経質になっている。
ブルームバーグの推定によると、14日に決算を発表するＪＰモルガン・チェース、シティグループ、ウェルズ・ファーゴの３行の預金量は１－３月期に合わせて630億ドル（約８兆3500億円）減少した可能性がある。平均減少率は1.4％。
銀行セクターの商業用不動産へのエクスポージャーを巡る懸念が強まる中、14日に決算を発表するＰＮＣファイナンシャル・サービシズ・グループの資産の質にも投資家の注目が集まる見通し。
ＪＰモルガンとシティ、ウェルズ・ファーゴ、ブラックロックの14日の決算発表で、米主要都市のオフィスビル空室率上昇が商業用不動産ローンの貸し手と投資家に及ぼしている影響を、より包括的に理解できる可能性がある。
銀行の経営幹部が預金獲得競争の激化にどう対処しているかについて説明することもあり得る。一部の大手行は地銀を巡る不安拡大で資金の避難先となり預金が膨らんだものの、預金からマネー・マーケット・ファンド（ＭＭＦ）への流出も増えている。
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