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概要:[ウェリントン 5日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は5日、政策金利のオフィシャル・キャッシュレート(OCR)を50ベーシスポイント(bp)引き上げ、5.25%とした。イ
[ウェリントン 5日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は5日、政策金利のオフィシャル・キャッシュレート(OCR)を50ベーシスポイント(bp)引き上げ、5.25%とした。インフレ率が依然高すぎで根強いと指摘し、追加利上げの可能性を示唆した。
利上げ幅は市場予想を上回った。ロイター調査ではエコノミスト24人のうち22人が25bpの利上げを予想していた。
2021年10月の引き締め開始以降、利上げは11会合連続。政策金利は14年あまりぶりの高水準となった。
予想より大幅な利上げを受け、NZドル/米ドルは1%上昇し0.6383米ドルと2カ月ぶり高値を付けた。2年物スワップは15bp上昇し5.11%。
中銀は2月に50bp利上げした際、4月も同じ幅で利上げすると示唆した。だが景気の先行き不透明感が強まったことからエコノミストは利上げペースの鈍化を予想していた。
中銀は声明で、すでに示唆していたが、インフレ率を中期的に目標レンジの1─3%に戻すために政策金利を引き上げる必要があるとの見解で政策委員会が一致したと説明した。
2022年第4・四半期に経済活動が予想を下回り、供給能力への圧力が和らぐ兆候も出たが、需要は引き続き供給能力を大幅に上回っていると指摘し、雇用についても「最大限の持続可能な水準を超えている」とした。
1月、2月の気象災害は一部のモノやサービスの価格上昇を招いたが、復興の取り組みが経済活動を支援すると見込むとした。
キャピタル・エコノミクスは「中銀は比較的タカ派トーンを維持した。最近の気象災害のみならず財政支出拡大に起因するインフレ高進リスクを指摘した」と述べ、政策金利の最終到達水準は5.5%と予想した。
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