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概要:4日の米株式相場は下落。銀行株などが売られ、S&P500種株価指数は5営業日ぶりに反落した。
2023年4月5日 6:02 JST
S&P500種5日ぶり反落、2年債利回り一時14bp低下
円は上昇、対ドル131円台後半-ポンドやスイス・フランも高い
4日の米株式相場は下落。銀行株などが売られ、S&P500種株価指数は5営業日ぶりに反落した。
株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 4100.60 | -23.91 | -0.58% |
ダウ工業株30種平均 | 33402.38 | -198.77 | -0.59% |
ナスダック総合指数 | 12126.33 | -63.12 | -0.52% |
ウェルズ・ファーゴやシティグループといった金融機関で構成するKBW銀行株指数は2%安。ザイオンズ・バンコーポーレーションやファースト・リパブリック・バンクを中心に地銀も下げた。JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は株主宛て年次書簡で、先月市場を揺るがせた米銀行危機の影響は今後何年も残るだろうと警告した。
JPモルガンのダイモン氏、銀行危機は規制が一因-影響は今後何年も
TDセキュリティーズのストラテジスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏は「投資家は銀行ストレスの兆候に対する警戒を緩めてはならない」と指摘。「市場参加者は悲観的な経済ニュースに過度に反応すると見込まれる」とも述べた。
米国債
米国債は上昇。米求人件数の統計を受けて、米金融引き締めサイクルの終了が近いとの見方が強まった。2年債利回りは一時14ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下。金利スワップ市場が織り込む5月の0.25ポイント利上げ確率は50%を割り込んだ。
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 3.59% | -3.4 | -0.95% |
米10年債利回り | 3.34% | -7.3 | -2.13% |
米2年債利回り | 3.82% | -14.0 | -3.54% |
米東部時間 | 16時57分 |
2月の米求人件数は2021年5月以来の低水準に減少し、エコノミスト全員の予想を下回った。
米求人件数が2月に減少、2021年以来の1000万件割れ (2)
ブック・リポートを執筆するピーター・ブックバー氏は「結論を言えば、このデータでは労働需要減少の兆候が見られるかどうかではなく、いつ見られるかが問題だった」と指摘。「企業が利益率の確保や景気減速への対応に努めるのに伴い、いずれ人員解雇のペースは加速する。この米引き締めサイクルにおいて5月、あるいはそれ以降に利上げがあるとは思えない」と話した。
7日に発表される3月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が24万人増、失業率は歴史的低水準の3.6%で変わらずのそれぞれ予想。
外為
外国為替市場ではポンドが10カ月ぶりの水準に上昇したほか、スイス・フランは2021年8月以来の高値となった。米求人件数が予想を下回ったことを受けて、ドルが下落した。
円も対ドルで上昇。朝方は円が下げて推移し、一時は133円17銭を付ける場面もあった。
為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
ブルームバーグ・ドル指数 | 1222.58 | -2.93 | -0.24% |
ドル/円 | ¥131.73 | -¥0.73 | -0.55% |
ユーロ/ドル | $1.0957 | $0.58 | 0.53% |
米東部時間 | 16時57分 |
BBVAの為替ストラテジスト、ロベルト・コボ・ガルシア氏は「トレーダーらは今週の米マクロ指標が悲観的な内容になるとの見方に基づいてポジションを建てているようだ」と指摘。「ISM非製造業指数や非農業部門雇用者数が短期的なドルの見通しを決定づけるだろうが、これらのデータ公表前に一段と下げても意外ではないだろう」と述べた。
ウェルズ・ファーゴの為替ストラテジスト、エリック・ネルソン氏は「大方が世界的な引き締めサイクルの終了に焦点を絞っている」と指摘。「それが現実になると仮定すると、当然ながらドルにマイナス、円にプラスとなる」と続けた。
原油
ニューヨーク原油先物相場は小幅な上昇にとどまった。米国の2月の求人件数が2021年5月以来の低水準に減少し、世界経済の減速を巡る懸念が再燃した。
石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」によるサプライズ減産決定を受けて急伸した3日の流れを引き継ぎ、取引開始後には一時2%近く上昇した。ただ、低調な雇用関連データを受けて上昇幅を縮小した。
マレックス・ノースアメリカで原油オプション取引の世界責任者を務めるジョナサン・ワグナー氏は、在庫がさらに減少し、需要の高まりを確認するまで短期の上昇余地は限られていると指摘。「このマクロ環境では、7日の雇用統計の発表を前にして雇用主が労働者を求めていないというシグナルは助けにならない」と語った。
ニューヨーク商品取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)5月限は、前日比29セント(0.4%)高の1バレル=80.71ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント6月限は1セント上昇し84.94ドル。
金スポット価格
出所:ブルームバーグ
ストーンXグループの市場アナリスト、ファワド・ラザクザダ氏は「データを受けてリセッション懸念が強まり、それによって米金融政策が一段と引き締められる可能性が低下した」と述べた。2000ドル台に乗せたことで、2020年8月に記録した過去最高値の2075.47ドルを試しにいく可能性が出てきたという。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、前日比37.80ドル(1.9%)高い1オンス=2038.20ドルで終了。スポット価格はニューヨーク時間午後1時35分現在、1.8%上昇の2019.72ドル。
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