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概要:[ワシントン 15日 ロイター] - 米商務省が15日発表した11月の小売売上高(季節調整済み)は前月比0.6%減った。ロイターがまとめたエコノミスト予想の0.1%減より大きな落ち込みとなった。前回発
[ワシントン 15日 ロイター] - 米商務省が15日発表した11月の小売売上高(季節調整済み)は前月比0.6%減った。ロイターがまとめたエコノミスト予想の0.1%減より大きな落ち込みとなった。前回発表の1.3%増に据え置かれた10月の急増の反動が出たとみられる。
小売売上高はほとんどが商品(モノ)で構成され、インフレ調整をしていない。11月の減少は年末商戦が10月に前倒しされたことを示唆している。また、自動車販売店での自動車不足が売り上げを押し下げた。
カリフォルニア州の特別税還付により、一部世帯は10月に最大で1050ドルを受け取っていた。また、米アマゾン・ドット・コムの2回目となった11月の有料会員向けのセール、プライムデーでの押し上げ効果も薄れた。他にサービスへの支出の回帰や、金銭的余裕のない消費者向けに値引きして不要在庫を処分しようとした小売業者の取り組みも減少要因となった。
11月の自動車、ガソリン、建築資材、外食を除くコア小売売上高は0.2%減。10月は0.5%増と、前回発表の0.7%増から下方改定された。
高いインフレ率と金利の上昇が家計を圧迫しているが、好調な労働市場によって個人消費は底堅く推移している。また、消費者は貯蓄を切り崩して消費に充てている。10月の貯蓄率は2.3%となり、2005年7月以来の低水準だった。
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