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豪銀2行、政策金利見通し引き上げ 低失業率・高インフレで
概要：[シンガポール ２２日 ロイター] - 豪銀大手のウエストパックとナショナル・オーストラリア銀行（ＮＡＢ）は２２日、豪準備銀行（中央銀行）の政策金利見通しを引き上げた。失業率低下や高インフレを受け、他
[シンガポール ２２日 ロイター] - 豪銀大手のウエストパックとナショナル・オーストラリア銀行（ＮＡＢ）は２２日、豪準備銀行（中央銀行）の政策金利見通しを引き上げた。失業率低下や高インフレを受け、他の金融機関や市場でも利上げ加速を見込む動きが出ている。
ＮＡＢは現在１．３５％の政策金利が今年末までに２．８５％に上昇すると予想。ウエストパックは年末までに３％を超え、２月に３．３５％でピークを打つ見通しとした。両行はこれまで２．６％がピークと予想していた。
ウエストパックのチーフエコノミスト、ビル・エバンズ氏は「ターミナルレート（政策金利の着地点）の上昇は中銀のリスク回避姿勢を反映する」とし、中銀はインフレ期待を確実に抑制することを優先するとの見方を示した。
ＡＮＺ銀行とコモンウェルス銀行（ＣＢＡ）も先に利上げ予想を引き上げ、ＡＮＺは１１月までに３．３５％、ＣＢＡは２．６％に達するとみている。
ＮＡＢのエコノミストは「失業率３．５％への低下は無視できないほど大きい」とし、「現在の高インフレ率はインフレ期待を大きく上昇させる恐れがあり、労働市場の逼迫を踏まえると賃金交渉に影響を与えかねない」と指摘した。
市場は金利が来年３月に３．７％前後でピークに達すると予想している。
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