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概要:ゴールドマン・サックスは第3・四半期、ウォール街の王座を勝ち取った。初めての事態であるわけはなく、驚きもしない。M&A(合併・買収)が急増すれば、金融業界の「ドン」が勝つのは当然の成り行きだ。しかし、大きな構図として眺めると様相は変わってくる。コロナ禍中の過去数カ月間、投資銀行業界には利益が降って湧いた。正々堂々と得た利益ではあるが、それでも業界の負い目となる可能性がある。
[ニューヨーク 15日 ロイター BREAKINGVIEWS] - ゴールドマン・サックスは第3・四半期、ウォール街の王座を勝ち取った。初めての事態であるわけはなく、驚きもしない。M&A(合併・買収)が急増すれば、金融業界の「ドン」が勝つのは当然の成り行きだ。しかし、大きな構図として眺めると様相は変わってくる。コロナ禍中の過去数カ月間、投資銀行業界には利益が降って湧いた。正々堂々と得た利益ではあるが、それでも業界の負い目となる可能性がある。
10月15日、ゴールドマン・サックスは第3・四半期、ウォール街の王座を勝ち取った。ニューヨーク証券取引所で2012年4月撮影(2021年 ロイター/Brendan McDermid)
ゴールドマンは第3・四半期にトレーディング部門の利益が56億ドルと、前年同期から4分の1近く増えた。ファイナンシャルアドバイザリー部門と資本市場部門の手数料は88%増加し、モルガン・スタンレー、シティグループ、JPモルガン・チェースなどの競合他社を上回る伸びだった。
ただ、各社はさほど気にしていないだろう。バンク・オブ・アメリカを除き、米5大金融機関はすべて1─9月期の利益だけで昨年1年分をしのいだからだ。
金融緩和と政府の政策的な介入の効果で、金融機関が大儲けする光景はもはやおなじみだが、その規模は目を引く。
5大金融機関の2019年のトレーディング・投資銀行収入は、1四半期当たり合計270億ドル前後だった。それが2020年初めからの7四半期では370億ドル以上に増えた。つまり、平時に比べて7四半期当たりの収入が合計700億ドル余り膨らんだことになる。
この増収は公明正大に得たものだが、業界全体にとって気まずさが残るのは否めない。金融機関は本来の役目、つまり貸し出しを十分に行っていないからだ。
確かに、意欲は表明している。米連邦準備理事会(FRB)が銀行のローン担当幹部を対象に実施している調査の最新版によると、企業や消費者に対する銀行の貸し出し態度は実際、緩くなっている。
利益が急増すれば、融資をさらに拡大しろというプレッシャーは高まる。しかも、今は規制当局トップの交代が控えている。銀行監督を担当するクオールズFRB副議長が13日に任期満了を迎えたのに伴い、バイデン大統領は間もなく後任を指名する。
大統領が通貨監督庁(OCC)長官に指名したソーレ・オマロバ氏は法学教授で、経済が困難な時に銀行が儲けすぎることを問題視してきた。
ゴールドマンは、商業銀行業務の中核である融資では新参者で、銀行大手に比べて実績に乏しい。モルガン・スタンレーも「ファイナンシャル・ウェルネス(金融の面での幸福度)」を一段と推進しており、この点は規制当局に歓迎されそうだ。
とはいえ、コロナ禍で棚ぼた式の利益を得た金融業界は「銀行システムがだれのためのものなのか」という疑問をさらに突きつけられるだろう。儲けが大きくなればその分、風当たりも強まる。
●背景となるニュース
*ゴールドマン・サックスが15日発表した第3・四半期決算は、収入が前年同期比26%増の136億ドルで、リフィニティブがまとめたアナリストの予想平均117億ドルを上回った。
*M&Aの助言を行うファイナンシャルアドバイザリー部門の収入は、四半期として過去最高の16億ドルだった。バンク・オブ・アメリカ、モルガン・スタンレー、JPモルガンの各社も同じ週に同部門で過去最高の収入を発表している。
*ゴールドマンのトレーディング収入は、前年同期比23%増の56億ドル。株式が51%増、債券が横ばいだった。
*クレジットカードの与信残高はほぼ倍増し、60億ドルとなった。ゴールドマンは2019年8月、米アップルと提携してクレジットカードを導入した。
(筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています)
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