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概要:大手会計事務所デロイトが18日公表した調査によると、英主要企業の最高財務責任者(CFO)らは、新型コロナ後の景気回復の足かせとなっているサプライチェーン(供給網)の混乱が少なくともあと1年は続くと予想している。
大手会計事務所デロイトが10月18日公表した調査によると、英主要企業の最高財務責任者(CFO)らは、新型コロナ後の景気回復の足かせとなっているサプライチェーン(供給網)の混乱が少なくともあと1年は続くと予想している。フランスのシェルブール港で1月撮影(2021年 ロイター/Gonzalo Fuentes/File Photo)
[ロンドン 18日 ロイター] - 大手会計事務所デロイトが18日公表した調査によると、英主要企業の最高財務責任者(CFO)らは、新型コロナ後の景気回復の足かせとなっているサプライチェーン(供給網)の混乱が少なくともあと1年は続くと予想している。
調査はFTSE100種総合株価指数の構成企業18社およびFTSE250種株価指数の構成企業32社の計92人のCFOを対象に9月20から10月4日に実施した。
それによると、CFOの半数以上は2年後のインフレ率について、依然として2.5%を上回る水準になると予想している。
英イングランド銀行(中央銀行)は8月、インフレ率は数カ月以内に4%に達し、2年後には2%を若干上回る水準になるとの見通しを示した。英経済はそれ以降、供給不足や英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)に伴う移民規制強化を受けた人材不足の影響を受けている。
中銀は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)以降で初めてとなる利上げを年内もしくは2022年初めに実施する見通し。
CFOは今後1年の営業コストについて、14年前の調査開始以降で最大の伸びになると見込んでいる。
設備投資の拡大を計画しているCFOの割合は過去最高を記録した。
デロイトのチーフエコノミスト、イアン・スチュワート氏は、今後の投資引き上はパンデミックやブレグジットが国内経済にもたらす影響や再生可能エネルギーへの移行状況に左右されると指摘した。
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