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概要:オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)のデベル副総裁は27日、豪政策金利の下限は0─0.5%付近である可能性が高いとの見方を示した。 その上で、そうした水準まで利下げする必要に迫られないことを望むと述べた。キャンベラでの講演で述べた。 豪中銀は6月以降2回の利下げで政策金利を過去最低の1%に引き下げた。金融市場<0#YIB:>は年内にもう1回とさらに来年2月の追加利下げによって金利が0.5%まで引き下げられると
[シドニー 27日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)のデベル副総裁は27日、豪政策金利の下限は0─0.5%付近である可能性が高いとの見方を示した。
その上で、そうした水準まで利下げする必要に迫られないことを望むと述べた。キャンベラでの講演で述べた。
豪中銀は6月以降2回の利下げで政策金利を過去最低の1%に引き下げた。金融市場
中銀は政府にインフラ投資の拡大や構造改革の実施を繰り返し促しているが、モリソン首相は今年財政収支を黒字化するとの約束を果たすことに注力している。
デベル副総裁は、世界的な貿易戦争は世界経済にとって「重大なリスク」だが、オーストラリアの経常赤字が縮小しつつあることは同国が外的ショックの影響を受けにくいことを示しているとの見方も示した。
国内総生産(GDP)に占める対外純負債の比率は過去10年間に低下し、2000年初め以来の低水準だと指摘。この負債のほとんどは豪ドル建てで保有されており、同通貨がショックの重要な緩衝材になっているとの見解を示した。
また、同時にオーストラリアでは外国株式への投資が大幅に拡大しており、すべて外貨建てで保有されていると指摘。「対外収支は脆弱(ぜいじゃく)性をもたらしておらず、過去30年間により強固になった」と述べた。
「バランスシート全体を見れば、オーストラリアは対外純資産国だ」とし、「したがって為替レートが下落した場合、対外純負債の価値は上がるのではなく下がる。つまり、為替レートが外的ショックの緩衝材としての重要な役割を担っている」と語った。
副総裁はまた、既存のルールに基づいた国際貿易システムについて、幾分の欠点はあるものの、世界経済の成長と繁栄に「大きな恩恵」をもたらしたと指摘。「オーストラリアは明らかにこのシステムの主な受益国だ。現在みられているシステムへの脅威はオーストラリアと世界にとって重大なリスクだ」と述べた。
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