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概要:オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)グループは、中央銀行による活発な金購入ブームが今後数年は続く公算が大きいと予想した。
オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)グループは、中央銀行による活発な金購入ブームが今後数年は続く公算が大きいと予想した。
ANZは27日付のリポートで、「新興国通貨の不確実性が高い現環境では、 ロシアやトルコ、カザフスタン、中国などの国がポートフォリオの多様化を続ける十分な理由があると考えられる」とし、同セクターによる買い越し額は650トンを上回る水準が続く公算が大きいとの見通しを示した。
中銀による金の買い増しは、世界市場でますます重要なトレンドとして浮上しており、 需要増加で2013年以来の高値圏にある価格をさらに支える。 当局が金準備を増やす背景には、経済成長の鈍化や貿易と地政学的な緊張の高まりに加え、保有資産の多角化を目指す国のドル離れがある。当局の購入は現在、世界の消費量の約10%を占めるとANZは試算した。
ANZは「中国人民銀行は1936トン近い金を保有する。これは外貨準備高の合計の3%相当にすぎないため、同国には金の配分を増やす余地が十分にある」と指摘した。
ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によると、各国中銀は今年1-6月期に374.1トンを買い増しした。全体の金需要は3年ぶりの高水準に達した。
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