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概要:JPモルガン・チェースによると、今年最も好調だった外国為替戦略の一つであるキャリートレードは終わりが近づきつつあることから、トレーダーは近く新たな作戦を練る必要がある。
23年の利回り上昇、キャリートレード戦略に大きな利益もたらす
24年に中銀が利下げを実施すればリターンは低下へ
JPモルガン・チェースによると、今年最も好調だった外国為替戦略の一つであるキャリートレードは終わりが近づきつつあることから、トレーダーは近く新たな作戦を練る必要がある。
為替市場の投機筋は今年、低利回りの通貨を借りて高利回りの代替通貨を購入するキャリートレードに殺到。インフレ率が上昇する中で世界の中央銀行が積極的な利上げペースを維持したことから、こうした戦略はこの数十年で最高のリターンを獲得した。
ミーラ・チャンダン氏率いるJPモルガンのストラテジストらは21日発表した同行の年次為替見通しで、2024年についてはG10諸国の中銀が金融政策の緩和に備えることから、世界の利回りは急低下し、高利回り債が最も大幅に下がると予想。そのプロセスにおいてキャリートレードのリターンが妨げられるという。
ストラテジストらは「23年は多くの事象で記憶される1年になるだろうが、外為市場参加者にとってはキャリーの黄金期として永遠に知られることになろう」と指摘。「24年はその終わりの始まりとなるはずだ。高利回り債が最も大きく低下するからだ。利回り低下により、キャリートレードの魅力は減り、テーマも狭まるだろう」と予想した。
今年1月から6月にかけ、27通貨から成る名目キャリー・バスケットのリターンは20%を超え、半年間のリターンとしては03年以来最高を記録したという。
今年後半に入って米国の利回りが高止まりする一方、中南米の利回りが低下したため、キャリートレード戦略はあまり好調ではなく、同バスケットのリターンはプラス0.4%にすぎない。それでも、年前半の好調は、為替相場変動における金利差の重要性を裏付けるのに十分だった。
JPモルガンは来年、相対的な通貨バリュエーションが収束し、23年に見られた傾向の多くが逆転すると予想。ドルが「浮き沈みがあるが高水準」で推移するとし、米国の見通しが「例外主義」からリセッション(景気後退)へと変化していることを踏まえ、慎重な押し目買いを推奨した。
さらに、為替市場のボラティリティーは来年前半にかけて低水準で推移する余地があるものの、米国の景気後退の可能性と大統領選挙という2つの重要なワイルドカードに警戒をするよう勧めた。
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