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概要:20日の米株式相場は続伸。翌日にエヌビディアの決算発表を控え、今月の力強い上昇基調を維持した。米20年債入札(規模160億ドル)が好調だったため、安堵(あんど)感から一段高となった。
エヌビディアとマイクロソフトが最高値、AIの熱狂が復活
長期債利回りが低下、20年債入札好調で不安を払拭
20日の米株式相場は続伸。翌日にエヌビディアの決算発表を控え、今月の力強い上昇基調を維持した。米20年債入札(規模160億ドル)が好調だったため、安堵(あんど)感から一段高となった。
株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 4547.38 | 33.36 | 0.74% |
ダウ工業株30種平均 | 35151.04 | 203.76 | 0.58% |
ナスダック総合指数 | 14284.53 | 159.05 | 1.13% |
S&P500種株価指数は8月以来の高値となり、大型ハイテク株で構成されるナスダック100指数は22カ月ぶり高値に上げた。人工知能(AI)に対する熱狂が復活し、エヌビディアとマイクロソフトは共に最高値を更新した。
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オッペンハイマー・アセット・マネジメントのチーフ投資ストラテジスト、ジョン・ストルツファス氏は「米経済が緩やかなペースながら持続可能な景気拡大を続けていることから、当社はなお株式に対して前向きで、上昇の裾野が広がると予想している」と述べた。
ソシエテ・ジェネラルのストラテジスト、マニシュ・カブラ氏は顧客向けの米国株の年間見通しで、S&P500種が来年の早い時期に最高値を目指すと予想。年央にかけて伸び悩むが、その後は再び高値圏に向かうとの見通しを示した。さらに「企業利益の先行指標が引き続き改善しているため、S&P500種は押し目買いの領域にあるはずだ」と指摘した。ただ、景気下降や迫りくる信用不安、量的引き締めの継続などのハードルがあるため、「年末までの道のりは平たんなものには程遠い」と続けた。
米国債
10年債利回りは20年債入札後に反転し、4.408%まで低下した。
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.57% | -1.6 | -0.35% |
米10年債利回り | 4.42% | -1.4 | -0.31% |
米2年債利回り | 4.91% | 2.7 | 0.56% |
米東部時間 | 16時54分 |
特に最近の30年債入札が不調だったことから、国債入札に注目が集まっている。入札は株式にも影響力を強めており、金利の行方がいかに最近の市場を支配しているかを物語っている。20年債入札の最高落札利回りは4.78%と、入札前取引の4.79%を下回った。
30年余り途絶えていた20年債入札を米財務省は2020年5月に復活させた。この日まで、同省は感謝祭の週に20年債の入札を設定したことはなかった。20年債は他の長期債よりも割安で取引されてきたため、今回の入札を前に不安の声が上がっていた。
プリンシパル・アセット・マネジメントは「米国債は極めて魅力的な利回りを提供している」と指摘。「景気減速が差し迫った場合、投資資本増加の可能性は限られるかもしれないが、不確実な2024年に向けて安定を優先する投資家にとって、着実な収入をもたらす米国債は堅実な選択肢だ」と続けた。
外為
ドルは続落。米20年債入札が好調で、長期国債が上げに転じたため、ドル売りが続いた。
円は対ドルで3営業日続伸。一時は1ドル=148円10銭と、10月3日以来の高値を付けた。
為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
ブルームバーグ・ドル指数 | 1239.78 | -5.29 | -0.42% |
ドル/円 | ¥148.41 | -¥1.22 | -0.82% |
ユーロ/ドル | $1.0941 | $0.0026 | 0.24% |
米東部時間 | 16時54分 |
ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの為替戦略世界責任者、ウィン・シン氏はドルの上昇基調が失速する中、米金融当局の現在のハト派的なシナリオを覆すには、しっかりとした実体部門のデータが必要だと指摘。「世界の他の地域がリセッションに陥っても、米経済はトレンドを上回る成長を続けている。一方、物価上昇圧力は依然として根強いため、米金融当局は市場が考えているほど早く、大幅な利下げはできないだろう。とはいえ、市場のセンチメントや期待に変化が見られるまで、ドルは脆弱(ぜいじゃく)なままだ」と記述した。
HSBCの欧州為替調査責任者、ドミニク・バニング氏はリポートで「現在、軟調な米経済指標がドルに打撃となっている。しかし、この弱さがさらに深刻になれば、リスク選好と世界的な成長モメンタムにとって、今よりずっと厳しい状況が生まれる可能性があると考えている。そうなれば、カウンターシクリカルとしての地位が実際にドルを支え始めるだろう」と指摘した。
原油
ニューヨーク原油先物相場は続伸。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」が価格押し上げのため介入するとの見方が強まった。
市場では、OPECプラスが26日の会合で減産拡大を決定する可能性があるとの観測が広がっている。ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は20日に上昇したが、引けにかけて利益確定の動きが入り、高値からは50セント余り上げを削った。
この日のより早い段階ではドルが9月以来の安値に下落し、ドル建てで取引される商品の妙味が高まった。またWTI先物12月限の取引が最終日だったことも影響し、相場は変動が大きくなった。
WTI先物は先週まで週間ベースで4週続落となっていた。OPECプラス以外からの供給増加に対する懸念が高まった。在庫の大幅増を背景に、ヘッジファンドの原油のポジションはここ20週間で最も弱気となった。
また米原油先物では期近より期先が高いコンタンゴ(順ざや)となっており、供給過剰が示唆されている。
一方、OPECプラスが2024年の生産枠を少なくとも再確認すると見込まれている。またサウジアラビアは日量100万バレルの自主減産を来年早期まで延長すると広く予想されている。
BOKファイナンシャル・セキュリティーズのシニアバイスプレジデント、デニス・キスラー氏は「先週の下落の一部を取り戻す動きが見られる。ファンドによる売りは恐らく行き過ぎだったとの見方が背景にある」と分析。OPECプラスの会合後に減産が延長される可能性があることから、「きょうは買いの動きが続いている」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前営業日比1.71ドル(2.3%)高の1バレル=77.60ドルで終了。12月限の取引はこの日が最終日。より取引の多い1月限は2.4%高の77.83ドルで引けた。ロンドンICEの北海ブレント1月限は2.1%高の82.32ドル。
金
金スポット相場は下落。先週は週間ベースで2%余り上昇していた。
この日は午前中に米国債利回りが上昇し、金には下押し圧力がかかった。ただ午後に実施された20年債が堅調な内容となり、長期債の利回りが下げに転じる中、金は下げを縮小した。
金スポット価格はニューヨーク時間午後3時2分現在、前営業日比1.91ドル(0.1%)安の1オンス=1978.91ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.2%下落の1980.30ドルで引けた。
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