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シグネチャーの不動産ローン、ブラックストーンが買い手の有力候補に
概要：米投資会社ブラックストーンは、経営破たんしたシグネチャー・バンクの商業用不動産ローン債権ポートフォリオ約170億ドル（約２兆5400億円）相当に関して、買い手の有力候補に上がっている。内情を知る複数の関係者が明らかにした。
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2023年11月20日 1:31 JST
米投資会社ブラックストーンは、経営破たんしたシグネチャー・バンクの商業用不動産ローン債権ポートフォリオ約170億ドル（約２兆5400億円）相当に関して、買い手の有力候補に上がっている。内情を知る複数の関係者が明らかにした。
米規制当局は３月、シグネチャー・バンクを差し押さえ、これまで小売り、工業、オフィス、アパートなどの建物を担保にしたローン債権の買い手候補を探してきた。米連邦預金保険公社（ＦＤＩＣ）関係者は目下、債権の売却入札でブラックストーンの応札案がＦＤＩＣにとって最もコスト負担が少ないと発表する方向で詰めの協議を行っている、と関係者の一部は話している。
ただ、このような取引は難航する可能性もある。銀行規制当局はまだ合意の最終的なニュアンスについて協議を続けており、条件の詳細は流動的だ。他の入札者が競り勝つ可能性があるほか、債権プールが分割されることもあり得る。
ブラックストーンの広報担当者は現時点でコメントの要請に応じていない。
ＦＤＩＣはシグネチャー・バンクが抱えていた約330億ドルの不動産担保ローンの売却を目指している。シグネチャーはニューヨーク市内のアパート家主に対するローンを多く抱え、ローンの一部は当局の規制対象である家賃安定化、または家賃管理アパート物件を裏付けとしていた。これら家賃安定のアパートはブラックストーンとの取引には含まれていない。
シグネチャーの商業用不動産ローン4.8兆円､買い手募集開始－ＦＤＩＣ
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