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米財政状況は「持続不可能な軌道」－ダドリー前ＮＹ連銀総裁が警告
概要：ダドリー前ニューヨーク連銀総裁が米国の財政状況は「持続不可能な軌道」にあると警鐘を鳴らした。債務コストが膨らむ中で危機を解決する政治的意思が欠如していると指摘した。
高金利によって米政府債務がリプライスされる
危機を解決する政治的意思が欠如していると指摘
世界市場のセンチメントは、米政府の財政と新規債務の必要性に対する継続的な懸念によって損なわれている。先週の米30年国債入札は過去10年で最悪で、10日にはムーディーズ・インベスターズ・サービスが財政赤字拡大を踏まえ米国の格下げもあり得ると警告した。
早ければ今週にも政府機関が閉鎖されるリスクもあるが、この確率は現在やや低下しつつある。
ダドリー氏によれば、計5.25ポイントに及ぶ金利引き上げ後に当局者らはまだ、インフレを押し下げるのに十分に景気抑制的な水準になっているかどうかという問いに頭を悩ませている。
米連邦準備制度は直近２回の会合で利上げを見送り、金融市場は来年半ばからの利下げを織り込んでいる。ただ、当局者らはインフレ抑制を最優先し、利下げを急ぐつもりはないと繰り返し強調。14日発表の10月の米消費者物価指数（ＣＰＩ）が重要な焦点になるとエコノミストらは考えている。
米国の格付け見通し「ネガティブ」に引き下げ－ムーディーズ
米ＣＰＩ、危険去ったと言えない不安裏付けか－鈍化止まった恐れ
ダドリー氏は、市場が見込むほど早期に米金融当局が利下げに踏み切る公算は小さいとの見方を示し、「本当に注目すべきは労働市場だ。賃金インフレ率をインフレ率２％の目標に合致するレベルまで低下させるために、当局は恐らく、労働市場にもう少したるみを持たせる必要があるだろう」と語った。
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