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ベイリー英中銀総裁、早期利下げ見込む市場に反論－「全く時期尚早」
概要：イングランド銀行（英中央銀行）のベイリー総裁は、市場の利下げ観測に反論し、当面はインフレ退治を続ける必要があると主張した。
2023年11月8日 20:17 JST
イングランド銀行（英中央銀行）のベイリー総裁は、市場の利下げ観測に反論し、当面はインフレ退治を続ける必要があると主張した。
ベイリー氏は８日、「利下げを話し始めるのは全く時期尚早だ」とアイルランドで開かれたイベントで質問に答えて言明。「市場は当然、ある見解に達するだろう。将来の金利見通しについて、見解に至る必要がある。それは理解しているが、英中銀はそれを話し合ってはいないと、極めて明確にしておく」と語った。
７日に短期金融市場は英中銀が来年にいっそうの利下げを行うことを織り込み、初めて0.75ポイントの利下げを見込んだ。先月見込まれていた来年の利下げ幅は、0.3ポイントに過ぎなかった。
英中銀は来年３回利下げ、市場が初めて織り込む－違和感ないと当局者
英国のインフレ率は中銀目標の３倍余りの水準に依然とどまっているが、来週発表される10月の数値は急低下する公算が大きく、２年以内に目標の２％まで戻るだろうとの見解をベイリー氏やチーフエコノミストのヒュー・ピル氏は繰り返している。これが英経済の急減速に注目する投資家を後押ししてもいる。
ベイリー氏はこの日、「われわれが言っているのは、インフレ退治を完遂するため金融政策は長期にわたり景気抑制的でなければならないだろうということだ。インフレ率を２％に戻すには政策が効果を発揮する必要がある」と語った。
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