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米中古住宅販売、2010年以来の低水準－価格は９月として過去最高
概要：全米不動産業者協会（ＮＡＲ）が発表した９月の中古住宅販売件数は減少し、2010年以来の低水準となった。消費者の住宅取得能力はさらに悪化した。
９月の販売件数は前月比２％減の年換算396万戸－予想389万戸
住宅取得能力の指数は８月に過去最低に落ち込む
数十年ぶり高水準の住宅ローン金利が重しとなり、中古住宅市場は歴史的な低迷が続いている。買い手候補者が購入を断念しているだけでなく、これまでに低金利でローンを取得している住宅所有者は転居する意欲を失い、在庫や価格に圧力がかかっている。
ＮＡＲのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は「今年ずっとそうだったように、限られた在庫と住宅取得能力の低さが引き続き住宅販売を妨げている」と指摘。「インフレの軟化と雇用の伸び鈍化を踏まえれば、米金融当局が利上げを続けることはできない」と述べた。
中古住宅の販売価格（季節調整前、中央値）は前年同月比2.8％上昇の39万4300ドル（約5900万円）と、９月としては記録開始以来の高水準となった。別の統計によれば、住宅取得能力を示すＮＡＲの指標は８月に1989年のデータ開始以来の最低に落ち込んだ。
中古住宅販売在庫は113万戸に増加。しかし、９月としては1999年にデータ集計が始まって以来の最少となった。現在の販売ペースで見た場合、在庫消化に要する期間は3.4カ月。前月は3.3カ月だった。５カ月を下回ると在庫がタイトと見なされる。
９月に売れた住宅の69％は、市場に出てから１カ月未満で買い手が決まった。物件が市場に出ている平均期間は21日で、前月からわずかに延びた。
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