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概要:英銀HSBCホールディングスは、業務で使用するスマートフォンからのテキストメッセージ送信を行員に禁止する。正式に許可されていない通信手段が銀行業界で使用されていることに対して当局が調査しており、これにHSBCは対応する。
会社支給スマホ、テキスト送受信機能を無効に-全部門対象
銀行員の通信手段、規制当局の調査の標的に
英銀HSBCホールディングスは、業務で使用するスマートフォンからのテキストメッセージ送信を行員に禁止する。正式に許可されていない通信手段が銀行業界で使用されていることに対して当局が調査しており、これにHSBCは対応する。
事情に詳しい関係者によると、HSBCは会社支給のスマホでテキストメッセージの送受信機能を無効にする作業を進めている。この禁止は全ての部門に及ぶと、非公表の情報だとして匿名を要請した関係者が述べた。
チャットアプリ「ワッツアップ」はHSBCの会社スマホでは既に利用不可能になっていると、関係者らは語った。
HSBC広報担当者は「規制義務にのっとった、さまざまな承認済みの通信手段を銀行は活用している」と述べ、「HSBCは他の多くの銀行と同様に、業務用機器の機能を見直し、調節している」と説明した。
関係者の1人によると、特定の役職に就いている少数の行員には業務用スマホでのテキストメッセージ送受信が引き続き許可されるものの、やり取りの内容は記録・保管されるという。行員が個人で使用するスマホには影響しない。
HSBCは今年に入り、ワッツアップを含む許可されていないメッセージアプリでの行員のやり取りの監督を怠ったとして、米当局に多額の制裁金を支払うことに合意。商品先物取引委員会(CFTC)には3000万ドル(約45億円)、米証券取引委員会(SEC)には1500万ドルをそれぞれ支払った。
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