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概要:米フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は16日、これまでの金融引き締めへの対応に極めて多くの中小企業が悪戦苦闘しており、米金融当局として追加利上げを考えるべきでないと述べた。
これまでの引き締めへの対応で中小企業が苦戦と指摘
今夏にバンカーらから心配の声を多く聞いたと説明
米フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は16日、これまでの金融引き締めへの対応に極めて多くの中小企業が悪戦苦闘しており、米金融当局として追加利上げを考えるべきでないと述べた。
ハーカー総裁はオンラインイベントでの講演後の質疑応答で、「中小企業は資金へのアクセスで非常に苦戦している」と指摘。「私が話したバンカーの一部は、自分たちの事業計画では金利上昇に対処できないのではないかと心配している。今夏にはこうした警告を何度も聞いた」と語った。
その上で、「こうした理由から当局として金利を据え置くべきで、現時点では利上げについて一切考えるべきでない」との見解を示した。ハーカー総裁は、当局がインフレ抑制のため既に十分な水準に利上げしたと指摘し、当局者の中でも最もハト派の1人となっている。
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