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概要:12日の米株式相場は反落。米国債利回りは上昇した。この日発表された9月米消費者物価指数(CPI)を受けて、米金融当局がインフレに関して勝利宣言する状況には程遠いとの観測が高まり、追加利上げの確率が上昇した。
ドル全面高、一時149円83銭-国債下落、低調な入札も重し
9月CPI、高金利維持の方針掲げる金融当局の論拠裏付け
12日の米株式相場は反落。米国債利回りは上昇した。この日発表された9月米消費者物価指数(CPI)を受けて、米金融当局がインフレに関して勝利宣言する状況には程遠いとの観測が高まり、追加利上げの確率が上昇した。
株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 4349.61 | -27.34 | -0.62% |
ダウ工業株30種平均 | 33631.14 | -173.73 | -0.51% |
ナスダック総合指数 | 13574.22 | -85.46 | -0.63% |
S&P500種株価指数は5営業日ぶりに下落。銀行株が軟調だった。JPモルガン・チェースとシティグループ、ウェルズ・ファーゴは13日に決算を発表する。
9月の米消費者物価指数(CPI)統計では、変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数が前月比0.3%上昇と8月と同率のやや高めの伸びとなった。前年同月比では4.1%上昇で、2021年以来の低い伸びとなった。総合CPIは前月比0.4%上昇。市場予想は0.3%上昇だった。
米CPI、コアが2カ月連続で高めの伸び-FRBの方針裏付け (3)
チャールズ・シュワブUKのマネジングディレクター、リチャード・フリン氏は「これが金利にどう影響するかに関しては、現時点では『より高くより長く』の方が『どのくらい高く』よりも重要かもしれない。米金融当局が利上げを決定するかどうかにかかわらず、インフレという竜を退治するのが難しい限り、金利が現行水準から下がる可能性は低いだろう」と述べた。
ストラテガスのドン・リスミラー氏は「米金融当局は11月に政策を据え置く可能性が高いかもしれないが、予測は難しい。利下げについては、検討するのは引き続き時期尚早だ」と述べた。
一部のアナリストやトレーダーらは今回の統計について、目立った変化をもたらすほど驚くべきものではなかったとみている。特に、米金融当局者が今週相次いで、このところの債券相場下落はさらなる引き締めの必要性を今のところは低下させるかもしれないと発言しているためだ。
グッゲンハイム・インベストメンツの米国エコノミスト、マット・ブッシュ氏は「当社ではこれ以上の利上げは予想していない」と発言。「米金融当局が11月1日の会合で利上げに踏み切る大きな必要性を見いだすことはないと思う。その先は、10-12月(第4四半期)を通じて景気減速の兆しが見られ、労働市場が軟化し、追加利上げの圧力は弱まるだろう」と話した。
米CPI、強弱まちまちで「FRBは中ぶらりん」-市場関係者の見方
米国債
米国債は下落。30年債入札で需要が低調となり、同年債利回りは一時19ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇した。
金利スワップの動向によると、0.25ポイントの追加利上げ確率は約40%と、前日時点の30%近くから上昇。
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.85% | 15.8 | 3.36% |
米10年債利回り | 4.69% | 13.5 | 2.95% |
米2年債利回り | 5.07% | 8.9 | 1.78% |
米東部時間 | 16時38分 |
インディペンデント・アドバイザー・アライアンスの最高投資責任者(CIO)、クリス・ザッカレリ氏は「債券市場が発信しているのは、市場はインフレについてまだ懸念しており、米金融当局は金利を『より高くより長く』維持するとの公約を守るだろうとのメッセージだ。当局が11月1日に利上げを実施するかどうかについては、五分五分だと考える」と述べた。
ブルームバーグ・ドル・スポット指数
出所:ブルームバーグ
原油
ニューヨーク原油相場は続落し、1バレル当たり83ドルを割り込んで引けた。イスラエルとガザ地区での地政学的リスク上昇に対し、米原油在庫の増加が緩衝材として作用した。
先週の米原油在庫は1020万バレル増加し、2月より後では最大の積み上がり。一方でガソリン需要は引き続き2008年の低水準付近にあり、先物価格は2022年12月後の安値で引けた。この日の原油価格は下げたものの、イスラエルがガザ地区に地上軍を投入するとの見方から、トレーダーの関心は依然中東情勢に向けられている。
ドル上昇と国際エネルギー機関(IEA)のリポートも原油相場を圧迫。IEAは一部地域で需要破壊の兆候が見られると指摘した。
金スポット価格(右軸)、米10年債利回り(左軸)
出所:ブルームバーグ
米政策当局者からは追加引き締めに対する慎重な見方が相次いでいる。最近ではアトランタ連銀のボスティック総裁や、ジェファーソン連邦準備制度理事会(FRB)副議長、ダラス連銀のローガン総裁がハト派的な見解を表明し、スワップ市場が織り込む年内追加利上げの確率は下げた。
こうした動きを背景に、利息を生まない投資先である金の価格は大きく反転。それまでの2週間は下げが続いていた。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、前日比0.2%安い1オンス=1883.00ドルで終了。スポット価格はニューヨーク時間午後2時9分現在、0.3%安の1868.44ドル。
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