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概要:米銀JPモルガン・チェースは、7-9月(第3四半期)の純金利収入が過去最高となった。金利上昇とファースト・リパブリック・バンク買収が寄与した。同行は通期の純金利収入見通しを上方修正した。
債券トレーディング収入は1%増加、アナリストは減収見込んでいた
ダイモン氏、世界はここ数十年で「最も危険かもしれない」と警告
大手米銀の決算は、米国の消費者と企業がどのような状況にあるかを示す材料となる。JPモルガンの決算からはまた、5月に政府主導の入札で買収したファースト・リパブリックとの統合をどのように進めているかもうかがわれる。ダイモン氏は8月に、統合プロセスは「極めてうまくいっている」とし、ファースト・リパブリックの破綻につながった地方銀行の混乱は「ひとまず終わった」と述べていた。今回の決算報告によると、第3四半期純利益のうちファースト・リパブリックに帰属するのは11億ドルだった。
JPモルガンのローン残高は前年同期比18%増。預金は1%減だった。
同行は純額で15億ドルの貸し倒れ償却を計上し、クレジットカードローンが貸し倒れ増加の理由だったと説明した。ダイモン氏は先月、カードローンの損失増はここ数年の例外的な低水準からの「正常化」だとし、同行は「クレジットで稼ぎ過ぎ」ていると述べていた。貸倒引当金はアナリストが積み増しを予想していたのに反し、1億1300万ドル減少した。
市場事業の収益は株式トレーディング収入が10%減少したため、前年同期から減少した。ただ、債券トレーディング収入はアナリストが若干の減少を予想していたのに対し、予想外の1%増となった。
証券投資の純損失6億6900万ドルと法務費用6億6500万ドルも計上した。
通期の費用見通しは約840億ドルと、従来の約845億ドルから下方修正した。
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