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エネルギー業界Ｍ＆Ａ、新時代到来か－エクソンが９兆円近い大型買収
概要：米エクソンモービルが11日発表した595億ドル（約８兆8700億円）でのパイオニア・ナチュラル・リソーシズ買収は、米エネルギー業界での企業の合併・買収（Ｍ＆Ａ）としてはここ数十年で最大規模となる。業界の形を変え得るＭ＆Ａ新時代の到来を予感させる。
パーミアン盆地で掘削拠点の確保を石油各社争う
手厚い配当を長期的に維持できる最大の保証は豊富な埋蔵量
こうした活発な事業拡大で、パーミアンで最も質の高い掘削拠点の幾つかが枯渇。そのため、記録的な利益から潤沢な資金を得た企業が、将来の生産能力を補強するために買収に乗り出している。豊富な埋蔵量を得ることが、手厚い配当を長期的に維持できる最大の保証であるためだ。
パイオニアのスコット・シェフィールド最高経営責任者（ＣＥＯ）はエクソンとの取引の詳細が明らかになるわずか２カ月前の電話会議で、「今後数年間で間違いなく」掘削拠点の確保が困難になるとの見方を示し、こうした動きが「極端な統合を招く」と予想していた。
北米のエネルギー企業は、今年１－９月に750億ドル相当のＭ＆Ａを完了。前年同期とほぼ同水準だが、ブルームバーグがまとめたデータによると、エクソンによるパイオニア買収とさまざまな段階にある他のＭ＆Ａ案件を合わせると、今年は新型コロナウイルス禍前以来最も活発な業界Ｍ＆Ａの年となる。
パイオニアの次に注目されるのは、非公開企業としてパーミアン最大級の石油・ガス生産会社クラウンロックだ。同社は身売りを探っており、事情に詳しい関係者によれば、約80億ドルの値が付く可能性がある。クラウンロックはコメント要請に応じなかった。
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