简体中文
繁體中文
English
Pусский
日本語
ภาษาไทย
Tiếng Việt
Bahasa Indonesia
Español
हिन्दी
Filippiiniläinen
Français
Deutsch
Português
Türkçe
한국어
العربية
概要:逆イールドよりも悪いものは何だろうか。
米2-10年の逆イールド、7月の107.5bpから現在は31.7bp
逆イールド下の特殊なベアスティープニング、景気後退接近を示唆
逆イールドはリセッション(景気後退)が始まる直前に解消される傾向がある。明らかに景気後退が迫っている時は、中央銀行が利下げを開始し短期債利回りを低下させるからだと考えられる。SMBC日興セキュリティーズ・アメリカのジョー・ラボーニャ氏による以下のチャートは、景気後退の前にイールドカーブが逆転し、全米経済研究所(NBER)が公式に定義する景気後退が始まるまでには逆転が解消されていることを示している。
しかし、イールドカーブを気にするべき理由は具体的に何なのだろうか。理論的には、逆イールドで銀行が利益を上げるのが難しくなるため、景気後退をもたらす要因になり得る。
ただ、銀行はかつてほど金融システムの中心ではなくなっている。逆イールドは金融関係者にとっては問題だが、ほとんどの家計や企業の日常的な金融環境に大きな影響を及ぼしていない。逆イールドが誤ったシグナルを発している可能性すらある。逆イールドの重要性が知られるようになった今、それが人々の行動を変え不況のリスクを軽減することもあり得る。
とは言えイールドカーブはそれだけで存在するわけではない。コンファレンスボードの景気先行指数(LEI)は、ほぼ既知の情報の組み合わせだとして批判にさらされてきた。その中にはイールドカーブも含まれているが、イールドカーブが指標として破綻しているとの指摘もある。そこでラボーニャ氏は以下のチャートで、現在測定されているLEIの前年比と、イールドカーブを除外したLEIの前年比を計算した。
世界金融危機後の10年間の大半で、イールドカーブはLEIが誤った景気後退の警告を出すのを防いできたように見える。この間に景気はしばしば低迷したが、金融環境が極めて緩和的だったため実際には景気後退は起こらなかった。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)以降、LEIはイールドカーブの有無にかかわらず、ほぼ一致している様子だ。これは信頼できる指標で、景気後退の予想を裏付けていると考えるべきだろう。
結論として、 景気後退なしに今回の経済低迷を脱することができたとしたら、非常に驚くべきことだ。逆イールド縮小のスピードは、景気後退が迫っていることを示唆している。しかし、確かなことは何もない。
免責事項:
このコンテンツの見解は筆者個人的な見解を示すものに過ぎず、当社の投資アドバイスではありません。当サイトは、記事情報の正確性、完全性、適時性を保証するものではなく、情報の使用または関連コンテンツにより生じた、いかなる損失に対しても責任は負いません。