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ＥＣＢの利下げ見通し「行き過ぎ」、欧州債は水準訂正へ－ＢｏｆＡ
概要：期待されているほどの主要中央銀行の利下げは実現しないとの認識がトレーダーの間で広がる中、バンク・オブ・アメリカ（ＢｏｆＡ）は欧州債券相場のリプライシングに備えている。
来年の米利下げ見通し後退も、ＥＣＢの見込みは市場で変化ない
米国では来年、ＥＣＢを50ｂｐ上回る利下げを実施へ－ＢｏｆＡ
期待されているほどの主要中央銀行の利下げは実現しないとの認識がトレーダーの間で広がる中、バンク・オブ・アメリカ（ＢｏｆＡ）は欧州債券相場のリプライシングに備えている。
ＢｏｆＡのアナリストによれば、市場は米国の利下げ見通しを後退させているが、ユーロ圏でその動きは見られない。欧米の金融政策当局はいずれも金利を長期にわたり高水準に維持する方針を示唆している。
短期金融市場は今のところ、米金融当局が来年中に0.25ポイントの利下げを２回実施するとの見方を支持している。数カ月前は同じ規模の利下げが少なくとも４回織り込まれていた。一方、欧州中央銀行（ＥＣＢ）については２回の0.25ポイント利下げ見込みに変化はない。
ＢｏｆＡの欧州金利調査責任者スフィア・サリム氏は「ＥＣＢの利上げ開始以降、市場で織り込まれる2024年の米国の利下げ見通しが欧州に比べてこれほど小さかったことはなかった」と述べ、「ユーロ圏経済の見通しに対し、極端な悲観」があると指摘した。
世界各地の投資家は金融引き締めが長期化するとの見通しを受け入れつつあり、長期債を売却し、イールドカーブをスティープ化させている。
欧州のトレーダーもいずれ米国に追随し、来年のＥＣＢ利下げ見通しを縮小させるとサリム氏は予想。同氏は今後１年以内に米金融当局がＥＣＢよりも50ベーシスポイント（ｂｐ、１ｂｐ＝0.01％）大きな利下げを実施するとみている。
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