米テック株､調整局面入り-金利高止まり観測や消費者信頼感低下で

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2023年9月27日 8:18 JST

Ｓ＆Ｐ500情報技術株指数は7月に付けた高値水準から10％余り下げた

• ９月の米消費者信頼感指数が４カ月ぶりの水準に低下し売りを誘った

今年上期の米株市場のラリーは、テクノロジー株の支えで成り立っていた。米消費の回復力と、人工知能（ＡＩ）の大々的な売り込みを背景に株価の上昇が続くと投資家は確信していた。

しかし、その支えは今月全体を通じて揺らいだ。米連邦準備制度はフェデラルファンド（ＦＦ）金利誘導目標を来年も５％を上回る水準で維持する決意を示唆し、さらに９月の米消費者信頼感指数の４カ月ぶり水準への低下が売りを誘い、テック株は調整局面入りした。

26日の米株市場で、Ｓ＆Ｐ500種株価指数は約1.5％下落し、６月７日以来の安値で終了。売りの矛先はテック株に向かい、Ｓ＆Ｐ500情報技術株指数は７月に付けた高値水準から10％余り下げた。26日の終値は前日比1.8％安。７月のピークからの下げ幅は11％に拡大した。

個別銘柄では、アップルが2.3％、マイクロソフトが1.7％、アルファベットが1.9％、エヌビディアが0.7％、メタ・プラットフォームズが0.6％それぞれ値下がり。米連邦取引委員会（ＦＴＣ）が反トラスト法（独占禁止法）違反で提訴したアマゾン・ドット・コムは、４％安となった。

ＬＰＬファイナンシャルのチーフ・グローバルストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「利回り上昇の不安は消えておらず、より深刻になっている。テック株は持ちこたえてきたが、亀裂が見え始めた」と指摘した。

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米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が、米経済が予想より強い場合、年内あと１回の利上げを支持する考えを示し、市場のセンチメントが打撃を受けた。ＪＰモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者（ＣＥＯ）も、スタグフレーション（景気停滞下の物価上昇）が発生し、同時にＦＦ金利誘導目標が７％に達する「最悪のシナリオ」に言及した。