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概要:ほんの2、3カ月前、インフレ緩和と利下げ観測の浮上を背景に新興国資産がもてはやされていた。だが、今ではそうした取引がすっかり影を潜めている。
原油高で物価圧力復活し利下げ観測後退、石油輸入国は収支悪化も
ボントベルは原油輸入への依存度が高い国のポジション縮小を進める
ほんの2、3カ月前、インフレ緩和と利下げ観測の浮上を背景に新興国資産がもてはやされていた。だが、今ではそうした取引がすっかり影を潜めている。
原油相場が今年の安値から約30%上昇し、新興国のダイナミクスに変化をもたらしたためだ。原油価格上昇で物価圧力が復活し、金利低下への期待が後退しているほか、エネルギー輸入国の財政収支が悪化する恐れが出ている。
こうした変化により、今年好調なスタートを切った新興国市場の強気派の取引が打撃を受ける可能性がある。米金融当局がより長期にわたって金利を高めに維持する姿勢を示し、原油相場が1バレル=100ドルの大台に向かう中、インド国債からハンガリー・フォリント、フィリピン・ペソに至る新興国資産の脆弱(ぜいじゃく)さが増しているようだ。
India Bonds Are the Most Vulnerable Within EM to Oil Price Shocks
Measures consistency of yield reaction to oil price gains
Source: Bloomberg
Note: Measures the 5-year yield average move divided over the standard deviation of responses for eight scenarios where oil prices rose rapidly since 2015
グローバルデータTSロンバードの新興国市場マクロ戦略担当マネジングディレクター、ジョン・ハリソン氏(ロンドン在勤)は「中国を除く新興国でディスインフレのトレンドが既に失速していることは明らかだ。原油価格が重要な一因であることは間違いないが、食品価格やドル高、中国発のディスインフレ後退も影響している」との見方を示した。
ブルームバーグの新興国債指標とMSCI新興国通貨指数はこのままいけば、月間ベースで2カ月連続の下落となる。
ボントベル・アセット・マネジメントの新興国市場担当マネーマネジャー、カルロス・デソウザ氏は、コスト上昇で各国の国際収支や通貨が打撃を受けるとして、原油輸入への依存度が高い国のポジションを縮小しようとしていると明らかにした。
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