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概要:ドイツの自動車メーカーBMWは、将来の電気自動車(EV)のラインアップの最初のプロトタイプを披露した。EV市場で先行するテスラに追いつくとともに、重要市場である中国での販売を守るための取り組みの一環となる。
テクノロジーに注力した「ノイエ・クラッセ」のプロトタイプ公開
「究極のドライビング・マシン」から脱却、中国消費者を意識
BMWはこれまで、「究極のドライビング・マシン」として走行性能を中心に宣伝してきたが、次世代EVの「ノイエ・クラッセ」ではその手法から脱却しようとしている。フロントガラスの全幅に投影されるデジタルディスプレーや、音声コマンドや手の動きを処理できるソフトウェアなどのアピールに力を入れる。こうした動きは特に、比亜迪(BYD)など国産ブランドを選ぶ傾向が強まっている中国の消費者を意識したものだ。
オリバー・ツィプセ最高経営責任者(CEO)は、ノイエ・クラッセは「今後数十年の当社の道筋を示すものだ」と語った。
BMWやメルセデス・ベンツ、アウディは内燃エンジンの高級車として中国市場で長く存在感を示してきたが、消費者のEVへの急速なシフトで後手に回っている。
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ただ、ツィプセCEOは2日のミュンヘンでの記者会見で、中国では同社のEV販売が伸びており、プレミアムセグメントに位置しているため価格競争の影響も受けていないと説明。またノイエ・クラッセは現在市場に出ているEVよりも高い収益性が見込めると語った。
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