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概要:歴史的に9月の米国株式市場はパフォーマンスが悪い。特に今年は、重要経済指標の発表や米連邦公開市場委員会(FOMC)といった経済の注目材料に加え、連邦政府閉鎖のリスクもあり、投資家は「荒れ相場」に身構えている。
[ニューヨーク 25日 ロイター] - 歴史的に9月の米国株式市場はパフォーマンスが悪い。特に今年は、重要経済指標の発表や米連邦公開市場委員会(FOMC)といった経済の注目材料に加え、連邦政府閉鎖のリスクもあり、投資家は「荒れ相場」に身構えている。
8月25日、歴史的に9月の米国株式市場はパフォーマンスが悪い。2022年11月、ニューヨーク証券取引所で撮影(2023年 ロイター/Brendan McDermid)
調査会社CFRAによると、S&P総合500種指数は1945年以降、9月は平均0.7%下落と最もパフォーマンスが悪い月となっている。
米株市場はこの数週間、不安定な動きをしている。中国経済への懸念や米国債利回りの大幅上昇で、S&P500指数は7月31日の高値から4%以上下落した。
ナティクシス・インベストメント・マネジャー・ソリューションズのポートフォリオマネジャー兼リード・ポートフォリオ・ストラテジスト、ジャック・ジャナシェヴィッチ氏は「金利上昇で神経質になっている市場に、重要な節目がいくつも待ち受けている」と述べた。
9月に入るとすぐに8月の雇用統計が発表される。予想を上回る内容ならインフレ懸念が再燃し、逆に大きく下振れれば利上げによる経済失速が意識されると、ジャナシェヴィッチ氏は指摘する。
13日に発表される消費者物価指数(CPI)も同様だ。そして最重要イベントのFOMCを迎える。今月25日のジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を受け、年内追加利上げ観測が高まったが、9月19─20日のFOMCについては今のところ据え置き予想が大勢となっている。
「9月が通常よりやや不安定になると考えるなら、景気敏感株を売ってディフェンシブ株を買う局面となりそうだ」と、ヴィレールのポートフォリオマネジャー、サンディ・ヴィレール氏は語る。同氏はファイザーやアボット・ラボラトリーズなどのヘルスケア株に投資している。
このほか、10月から再開される約820億ドル相当の連邦学生ローン返済も要注意だ。クリスマス商戦を前に個人消費が冷え込む可能性がある。
懸念されるのは、連邦政府機関閉鎖リスクだ。歳出削減を巡る対立が年度末の9月30日までに解消しなければこの10年で4回目となる連邦政府閉鎖の可能性が高まる。
ゴールドマン・サックスの試算では、閉鎖が1週間続くごとに成長率を直接0.15%ポイント程度押し下げる。
ただ米株市場は今年すでにさまざまな危機や懸念に直面している。春先の地銀危機、6月の債務不履行懸念、利上げによる景気後退懸念、企業業績の低迷。それでもS&P500指数は上昇してきた。
ネッド・デイビス・リサーチのチーフ・グローバル投資ストラテジスト、ティム・ヘイズ氏は、8月の調整は、2月から3月にかけて6%下落した時に似ていると指摘し、9月になれば状況改善によるリリーフラリーが起こると予想する。
「今月初日に調整が始まった。それによって市場を脆弱にしていた要因が是正された」と語った。
(David Randall記者)
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