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概要:米株式市場は人工知能(AI)でかまびすしいが、半導体大手エヌビディアはその恩恵を受けている。
[ニューヨーク 23日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 米株式市場は人工知能(AI)でかまびすしいが、半導体大手エヌビディアはその恩恵を受けている。
8月23日、米株式市場は人工知能(AI)でかまびすしいが、半導体大手エヌビディアはその恩恵を受けている。台北で5月30日撮影(2023年 ロイター/Tyrone Siu)
時価総額1兆2000億ドルの同社は23日、第2・四半期の売上高が前年同期の2倍となる135億ドルに達したと発表。投資家が「チャットGPT」のような対話型AIを動かす半導体への大規模支出を大手テクノロジー企業に促し続ける限り、エヌビディアの爆発的成長は維持される可能性が高い。
共同創業者のジェンスン・ファン氏の下、エヌビディアはAIシステムのトレーニングに不可欠な特殊チップの設計を支配するビジネスを構築した。
ハイテク企業の多いナスダック総合指数は今年30%以上上昇しているが、マイクロソフトやグーグル親会社アルファベットといったAI分野のリーダーに名乗りを上げている巨大企業の株価はさらに上昇している。当然ながらこのような状況は競争を加速させ、さらなる支出を生む。それに投資家は一層あおられる。
マイクロソフトを例にとると、時価総額2兆4000億ドルの同社が先月発表した四半期決算では、設備投資とリースが107億ドルで、前の四半期から約30億ドル拡大した。さらに、AIインフラへの投資が活発化するとして、今後4四半期の支出はいずれも増加するとしている。
ライバル企業も同様だ。アルファベットはすでに四半期当たり70億ドル投資しており、先月にはAIを強化するため資本支出をさらに拡大すると約束した。今年は投資を15%削減すると約束したアマゾン・ドット・コムもこの動きに加わり、物流への支出を減らす一方で、生成AIや高度なチャットボットを動かす大規模言語モデルなど向けとしてウェブサービス部門への支出は増やしている。
つまり、これらの企業はエヌビディアの半導体を大量に購入しているのだ。同社のバリュエーションは上昇しており、リフィニティブのデータによると、向こう12カ月の予想PER(株価収益率)は決算発表前の段階ですでに40倍だった。株価は時間外取引で8%上昇した。
潜在的な問題の一つはAIの明るい展望が必ずしも財務面の恩恵に結び付いていないことだ。各社はAIの将来性を強調するが、マイクロソフトですら、AIはまだ大きな収益を生み出していない。
昨年、ハイテク企業はバリュエーションの低下に何か手を打つよう投資家からプレッシャーをかけられ、人員の削減や慎重な支出による節約を盛んにアピールしていた。ウォール街がAIに幻滅すればエヌビディアのバリュエーションは過大と見なされるだろう。
背景となるニュース
*エヌビディアは23日、第2・四半期(7月30日まで)の調整後売上高は135億1000万ドルだったと発表。アナリスト予想は112億2000万ドルだった。
(筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています)
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