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概要:米株式市場では大型ハイテク銘柄が週間ベースで3週続落となり、今年に入り最長の下落局面となった。世界的な金利上昇がセンチメントに重しになるとの懸念が広がっている。
S&P500種は引け間際に下げ縮小-オプション満期日が影響も
カンザスシティー連銀の年次シンポジウム控え、市場は神経質な状態
CIBCプライベート・ウェルスUSのデービッド・ドナベディアン最高投資責任者(CIO)は「債券利回りが今後も上昇し続ける、また経済は強過ぎ、米金融当局はさらなる利上げが必要になるのではないかと、投資家は懸念している」と指摘。「債券利回りが十分高い状態にあると、現時点で債券市場は株式市場よりもリスクが少ないと感じている株式投資家にとっては悩ましい状況をもたらす」と分析した。
来週ワイオミング州ジャクソンホールで開かれるカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムを控えて市場は神経質になっていると、キャピタル・エコノミクスの米国担当次席エコノミスト、アンドルー・ハンター氏は指摘する。
リポートで同氏は、「経済の再加速に対する期待が高まっている」としつつ、「成長の強まりでインフレ圧力が再燃するリスクがあるという証拠はほとんどなく、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が昨年のシンポジウムで利用したタカ派的内容の台本を再度利用する必要はないと、われわれは考えている」と記した。
市場を神経質にさせているもう1つの要因として、シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)の上昇がある。VIXは18を上回り、5月以来の高水準を付けた。バンク・オブ・アメリカ(BofA)のマイケル・ハートネット氏は、中国の経済混乱や債券利回りの上昇を踏まえると、株価はさらに4%値下がりする可能性があると警告した。
この日はオプションの満期日で、その影響により相場が不安定な展開となった可能性がある。デリバティブ分析会社アシム500の創業者ロッキー・フィッシュマン氏の試算によると、ゼロDTE以外の株式や指数に連動するオプション約2兆2000億ドル(約320兆円)が18日に期限を迎える予定だ。
米株式オプション市場に再び脚光、2兆ドル相当の満期が18日に到来
米国債
国債相場は世界的に上昇。これまでの下げは行き過ぎとの見方が広がった。米国債はまちまち。米10年債利回りは前日接近した2007年以来の高水準から低下した。
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.37% | -1.5 | -0.33% |
米10年債利回り | 4.25% | -2.3 | -0.55% |
米2年債利回り | 4.94% | 1.3 | 0.27% |
米東部時間 | 16時54分 |
外為
外国為替市場では円が対ドルで続伸。一時1ドル=144円93銭を付けた。円は主要通貨全てに対して値上がり。欧州在勤のトレーダーによれば、円のショートポジションの利益確定がなお続いている。
為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
ブルームバーグ・ドル指数 | 1240.53 | -0.85 | -0.07% |
ドル/円 | ¥145.39 | -¥0.45 | -0.31% |
ユーロ/ドル | $1.0872 | $0.0000 | 0.00% |
米東部時間 | 16時54分 |
ドルは下落。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は続落となった。一方で米ドル安を背景に、オーストラリア・ドルとニュージーランド・ドルは9営業日ぶりに上昇した。
原油
ニューヨーク原油先物相場は続伸。ただ、週間ベースでは6月以来のマイナスとなった。現物市場には需給引き締まりの兆候が見られるが、薄商いの中でマクロ経済を巡る懸念に大きく左右される展開だった。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物9月限は、週間で2ドル近く下落。弱い経済データに加え、中国住宅市況の悪化がリスク資産への重しとなった。
米エネルギー情報局(EIA)の週間統計で、米国の原油在庫が1月以来の水準に落ち込むなど、需給逼迫(ひっぱく)の兆しもあったが、経済情勢への懸念がそれを上回った。
ドル指数が週間ベースで上昇したことも、海外投資家による商品全般への需要を損ねている。
WTI先物9月限は、前日比86セント(1.1%)高い1バレル=81.25ドルで終了。週間の下落率は2.3%となった。ロンドンICEの北海ブレント10月限は前日比68セント(0.8%)高の84.80ドル。
金
金スポット相場は小幅に5日続落。週間ベースでは4週連続の下落と、この1年1カ月で最長の下落局面となった。米利上げサイクルは終わっていないとの観測が背景にある。
17日に発表された米新規失業保険申請件数は5週間ぶりの大幅減少となり、雇用主が人員削減を思いとどまっている状況が示唆された。16日公表の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、インフレが鈍化しない可能性への懸念と、利上げ継続が必要になり得るとの見解が示された。
今週のドル高と米国債利回り上昇も、利子が付かない金を圧迫した。
金スポット相場はニューヨーク時間午後3時6分現在、前日比0.1%安の1オンス=1887.89ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は10営業日ぶりに反発し、前日比1.30ドル(0.1%)高の1916.50ドルで引けた。
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