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概要:主要中央銀行が近く利上げを停止または反転させるとの楽観論を堅調な経済指標が打ち消し、世界の国債利回りは上昇を続け、2008年以来の高水準に達した。
2023年8月17日 14:20 JST
世界の国債はブルームバーグ主要債券指数の中でパフォーマンス最悪
債券の弱気材料の多くは米国に限ったもの-HSBCメージャー氏
米10年債利回りは17日に3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の4.28%となり、07年以降の最高だった昨年10月のピークまであと6bpに迫った。オーストラリアの10年債利回りは10bp上昇し14年以来の高水準。ニュージーランド債は11bp上昇し11年以降で初めて5%を超えた。
TDセキュリティーズのマクロストラテジスト、プラシャント・ニューナハ氏(シンガポール在勤)は「最近のデータは堅調で、中央銀行がもう少し仕事をしなければならないとの観測をあおっている」と述べた。「現在の急落は長めの国債が主導しており、供給と流動性への懸念が浮き彫りになっている」と付け加えた。
米連邦準備制度による5ポイント超の利上げが米国をリセッション(景気後退)に追い込むとの予想を堅調な経済が覆し続けており、米国債は世界的な債券売りの中心となっている。また、米財政赤字が拡大する中で米政府が向こう四半期にわたって国債を増発するとの観測も、米国債を圧迫している。
米10年債利回りは今月に入って30bp余り上昇、この幅は月間として2月以来の大きさだ。
利回り追求
利回り上昇の結果、買い手は増え続けている。バンク・オブ・アメリカ(BofA)は先週EPFRグローバルのデータを引用し、投資家が今年、米国債に投資するファンドに1270億ドル(約18兆6000億円)投入したことを明らかにした。商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、資産運用会社は8月8日までの1週間に米国債先物のロングポジションを過去最高に増やした。JPモルガン・チェースの顧客調査によれば、8月14日までの1週間のロングポジションは10年以来の高水準だった19年のピークに並んだ。
HSBCの債券調査世界責任者、スティーブン・メージャー氏は、複数の国・地域の経済が弱さを見せている中で世界中の利回りが米国債に引き上げられている現状を踏まえると、世界の債券はことさら魅力的に見えると述べた。
同氏は16日付リポートで「債券の弱気材料の多くは循環的なもので、米国に限ったものだ」と指摘。「世界的な背景や長期的な構造的要因は見過ごされている。幾つかの新興市場の中銀がすでに緩和を実施している事実は、インフレが急速に低下している、あるいはこれら国々・地域が循環的かつ構造的な逆風にさらされていることを物語っている」と分析した。
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