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概要:午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比2円44銭安の3万2190円31銭と、小幅反落した。朝方は先週末の米国株式市場での下落が嫌気され300円超安となったが、その後、時間外取引での米株先物3指数や為替のドル/円などの外部環境が改善。押し目買いも入り、日経平均は徐々に下げ幅を縮小した。TOPIXは続伸した。
8月7日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比2円44銭安の3万2190円31銭と、小幅反落した。
[東京 7日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比2円44銭安の3万2190円31銭と、小幅反落した。朝方は先週末の米国株式市場での下落が嫌気され300円超安となったが、その後、時間外取引での米株先物3指数や為替のドル/円などの外部環境が改善。押し目買いも入り、日経平均は徐々に下げ幅を縮小した。TOPIXは続伸した。
日経平均は寄り付きで心理的節目の3万2000円を下回った後、362円52銭安の3万1830円23銭で安値をつけた。その後は押し目買いが入り、下げ幅を縮小。前場引けでは2円44銭安の3万2190円31銭の高値をつけた。プラス圏に迫る場面は幾度かあったものの、上値は重かった。
ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジストは「下落局面では押し目買いが入りやすい」とコメント。ただ、今週は米国と中国で7月の消費者物価指数(CPI)を控えているため、様子を見極めたいとのムードもあるといい、「押し目買いの範疇を出ることはないだろう」との見方を示した。
朝方に日銀が公表した7月27―28日開催の金融政策決定会合で出された「主な意見」では、ある委員が「マイナス金利政策の修正にはなお大きな距離がある」と語ったことが明らかになった。これを受け、日銀の緩和継続を期待した買いが入ったとの見方もあった。
TOPIXは0.3%高の2281.45ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆7269億0800万円だった。東証33業種では、値上がりは水産・農林や鉱業、石油・石炭製品などの23業種。値下がりはその他金融、銀行、卸売などの10業種となった。
個別ではファーストリテイリング、アドバンテスト、東京エレクトロン、ソフトバンクグループなどの指数寄与度の高い銘柄が軒並み下落し、4銘柄で日経平均を約133円押し下げた。アステラス製薬は8.6%高、KDDIも1.2%高で小じっかりだった。
そのほか、富山第一銀行が一時ストップ高水準まで買われ、プライム市場の値上がり率第1位となった。地銀株の一角は買われる展開となったが、銀行株全体の底上げにはつながらなかった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1207銘柄(65%)、値下がりは573銘柄(31%)、変わらずは54銘柄(2%)だった。
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