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概要:資金運用で世界最大手の米ブラックロックは、プライベートクレジット事業で年2桁成長を目指している。急成長を遂げているこのセクターで事業を強化する動きが大手投資会社の間で広がっている。
2023年8月3日 13:10 JST
欧州・中東・アフリカ担当プライベートデット責任者が語った
金利上昇局面で「この資産クラスの低いボラティリティーは魅力だ」
資金運用で世界最大手の米ブラックロックは、プライベートクレジット事業で年2桁成長を目指している。急成長を遂げているこのセクターで事業を強化する動きが大手投資会社の間で広がっている。
ブラックロックの欧州・中東・アフリカ担当プライベートデット責任者スティーブン・キャロン氏はインタビューで、年金基金などの機関投資家は現在ポートフォリオの約5.7%をプライベートクレジットに投じていると指摘。その上で、よりバランスの取れたポートフォリオのためにはこの割合は8-10%に近づくべきだと考えていると話した。
借り入れコストが上昇している今、1兆5000億ドル(約215兆円)規模のプライベートクレジット市場は投資家にとって魅力的だ。こうしたローンは変動金利であるため、市場金利に連動してリターンが膨らむからだ。投資家はパブリック市場のような価格変動に対処する必要もなく、「金利が上昇しているこの環境下では、この資産クラスの低いボラティリティーは魅力だ」と同氏は語った。
ティーブン・キャロン氏が語る
Source: Bloomberg
ブラックロックは欧州の直接融資事業をゼロからスタートさせた後、米国での事業を固めるためテネンバウム・キャピタル・パートナーズを2018年に買収。2日にはロンドンを拠点にプライベートデット運用を手掛けるクレオス・キャピタルの買収も完了した。
ブラックロック、プライベート資産のワンストップショップ目指す
調査会社プレキンのデータによると、プライベートデット市場は27年末まで毎年11%近く成長する見込み。ブラックロックの世界プライベートデット事業の運用資産は790億ドル。
キャロン氏は「金利が長期的に高止まりし、成長率が低下するという見方に基づき事業を進めている。負債の観点からは、それは問題ではない。われわれは経済成長に依存せず、ダウンサイドプロテクションを重視している」と述べた。
同氏は別のインタビューで、プライベートクレジットでデフォルト(債務不履行)が増える公算は大きいが、その中心は景気循環セクターにあるみていると明らかにし、「ポートフォリオ構築はこつは、よりディフェンシブなセクターに集中することだ」と説明。
「ヘルスケアやソフトウエア、ハイテクは一般的に景気サイクルからの影響を免れることができる分野だと思う」と話した。
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