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概要:1日の米株式市場で、トラック運送会社イエローとプラスチック製保存容器のタッパーウェアブランズの株価が急騰した。両社とも経営難に直面しているという共通点があるが、個人投資家の交流サイト(SNS)「ストックツイッツ」で注目銘柄トップ10に入っており、いわゆる「ミーム株」の気配も漂っている。
8月1日の米株式市場で、トラック運送会社イエローとプラスチック製保存容器のタッパーウェアブランズの株価が急騰した。7月19日、ニューヨーク証券取引所で撮影(2023年 ロイター/Brendan McDermid)
[1日 ロイター] - 1日の米株式市場で、トラック運送会社イエローとプラスチック製保存容器のタッパーウェアブランズの株価が急騰した。両社とも経営難に直面しているという共通点があるが、個人投資家の交流サイト(SNS)「ストックツイッツ」で注目銘柄トップ10に入っており、いわゆる「ミーム株」の気配も漂っている。
イエロー株は前日に価格が2倍以上になった後、この日も78%余り上昇した。きっかけは、営業を停止して破産申請の準備をしているイエローに対して、プライベートエクイティ(PE)のアポロ・グローバル・マネジメントが新たな出資をする協議が合意間近と伝えられたことだ。
一方、タッパーウェアブランズは今年4月、多額の債務や売上高の落ち込みに圧迫されて破産が近いと表明していた。その後特に財務状況が大きく改善した形跡はないものの、株価は過去7営業日で575%強も上がり、この日さらに32%余り高くなった。
JPモルガンのデータによると、午後2時時点でイエローとタッパーウェアはこの日の個人投資家の売買高ランキングで第2位と第3位となった。
IGノースアメリカのJJキナハン氏は「市場参加者は常に爆発的な値上がり余地のありそうな銘柄を買いたがる。またこうした銘柄は有名な製品を手がけていて一定の訴求力につながっている傾向があり、空売り比率も高い」と指摘した。
元祖ミーム株というべきゲームストップやAMCエンターテインメントの場合、空売りを膨らませていたヘッジファンドなどの機関投資家が、個人投資家の買い殺到でポジション巻き戻しを強いられたことが株価を大きく押し上げたとみられている。
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