简体中文
繁體中文
English
Pусский
日本語
ภาษาไทย
Tiếng Việt
Bahasa Indonesia
Español
हिन्दी
Filippiiniläinen
Français
Deutsch
Português
Türkçe
한국어
العربية
概要:欧州中央銀行(ECB)は、銀行に預け入れを義務づける最低限の準備金に対して支払う金利をゼロとする。予想外の動きで、銀行は多額の金利収入を失いそうだ。
銀行には打撃、年54億ユーロの金利収入が消失する計算に
「金融政策の有効性を保つ」狙いだとECBは説明
欧州中央銀行(ECB)は、銀行に預け入れを義務づける最低限の準備金に対して支払う金利をゼロとする。予想外の動きで、銀行は多額の金利収入を失いそうだ。
ECBのウェブサイトに掲載された6月20日までのデータによると、同行に預け入れられている法定準備金は約1650億ユーロ(約25兆6000億円)に上る。ECBはこの額について、これまで年3.25%の金利を支払っていた。年間で54億ユーロ程度の利払いが生じる計算になる。
金利はECBの中銀預金金利に連動することになっており、6月21日には3.5%に上昇した。ECBは27日、この連動を解除すると発表。変更は9月20日から実施される。
この発表を受けて、欧州の銀行株は上げを解消。ストックス欧州600銀行株指数は一時0.7%高まで買われていたが、フランクフルト時間午後3時5分時点ではほぼ変わらずとなった。ドイツ銀行は一時4%を超える下落。同行は26日の4-6月(第2四半期)決算発表で、楽観的な金利収入見通しを示していた。
ドイツ銀行の欧州担当チーフエコノミスト、マーク・ウォール氏はECBの発表について、「法定準備金の金利ゼロは予想外だった。引き締め姿勢をやや強めた格好だ」と述べた。
ECBは以前にも法定準備金に支払う額を引き下げていた。今回の動きは「金融政策姿勢に対する現在のコントロールの度合いを維持し、金利判断を金融市場に完全に浸透させることで、金融政策の有効性を保つ」狙いだとECBは説明した。
免責事項:
このコンテンツの見解は筆者個人的な見解を示すものに過ぎず、当社の投資アドバイスではありません。当サイトは、記事情報の正確性、完全性、適時性を保証するものではなく、情報の使用または関連コンテンツにより生じた、いかなる損失に対しても責任は負いません。