Threadsのユーザー平均使用時間が大幅に減少…足りない機能のアップデートは間に合う？

Threadsとインスタグラムの責任者アダム・モッセーリ。

Jaap Arriens/NurPhoto via Getty Images; Yasin Ozturk/Anadolu Agency via Getty Images

• 7月始めにメタがThreadsを公開すると、ユーザーはすぐに、このツイッターのクローンのようなアプリに飛び付いた。

• だが、入り浸っているわけではいようだ。

• ユーザーは今、このアプリに1日わずか6分しか費やしておらず、公開当初の21分から減っているとシミラーウェブのデータは示している。

Threadsは、1日の利用ユーザー数を獲得した時と同じスピードで失っている。

話題の新アプリ、Threadsをスクロールするのにアメリカ人ユーザーが1日に費やす平均時間は、ピーク時に比べて3分の1以下になっているとシミラーウェブ（Similarweb）のデータは示している。アンドロイド（Android）携帯における、同アプリの利用状況基づいた予測データだ。

アプリの公開から2日後の7月7日、Threadsユーザーの平均利用時間は、1日約21分だった。だが1週間が経過した7月14日には、1日の平均アクティビティ時間はわずか6分強に減少したとシミラーウェブは見積もっている。

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アンドロイド端末における、同期間のThreadsの1日のアクティブ・ユーザー数は50％以上減少して、4900万人から2360万人になったとシミラーウェブは報じている。

イーロン・マスク（Elon Musk）が7月初め、ツイッター（Twitter）ユーザーに対し閲覧数制限を設けた時、メタ（Meta）はThreads公開のチャンスを手にした。メタは数カ月にわたり、この機会をうかがっていたのだろう。だが、ツイッターの新たな論争を生かすためにリリースを急いだので、Threadsは最低限の機能でリリースすることになった。

インスタグラム（Instagram）の責任者、アダム・モッセーリ（Adam Mosseri）は先ごろ、Threadsの投稿でアプリのリリースについて言及。

｢すぐにでも公開して、世の中が興味を持つかどうか確かめなければならないと感じた｣と述べた。

この早期対応が功を奏した。Threadsはリリースからわずか7時間で、1000万人以上のユーザーを獲得したとマーク・ザッカーバーグ（Mark Zuckerberg）は述べている。5日後には、登録者が1億人を超えたとモッセーリが述べた。

だが、ライバルであるツイッターを打ちのめすことを望むのであればメタは、ユーザーに使い続けてもらう方法を見つけなければならない。

Threadsには、ツイッターでは不可欠な機能が、まだいくつか足りない。例えばハッシュタグ、トレンド、検索ページ、ウェブ版などだ。

先ごろのThreadsの投稿でモッセーリは、メタは｢明らかに足りない機能｣の追加を優先すると述べた。ユーザーがフォロー中のフィードをスクロールできるツールや、自身の投稿を検索して編集できる機能などだ。

｢これに関しては紛れもなく、早まった我々のミスで、今週中に改良版を出そうとチームは頑張っている｣とモッセーリは付け加えた。

この努力の一部が、7月18日のアップデートで実現されている。インスタグラムとThreadsのソフトウェアエンジニアであるキャメロン・ロス（Cameron Roth）はThreadsの投稿で、新たにバグの修正とフィードおよびフォロー機能のアップグレードを発表した。

シミラーウェブのデータについて問われた際、メタの広報担当者はマーク・ザッカーバーグが7月18日にThreadsの投稿で、同アプリのコミュニティーの発展について｢非常に楽観的｣と記したことに言及した。

モッセーリは7月15日、Threadsの投稿でザッカーバーグの考えに同調し、Insiderにもメタの広報担当者からこの投稿が送られてきた。その中でモッセーリは、アプリの｢成長も維持も動作もすべてが、現時点で私の予想をはるかに上回っている｣と述べた。