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概要:米プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社サーベラス・キャピタル・マネジメントとハイゲートは、「コートヤード・バイ・マリオット」ホテル30棟に対するローン4億1500万ドル(約587億円)相当について、2カ月分の支払いを履行できなかった。商業用不動産の苦境の広がりを示す新たな兆候といえる。
米プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社サーベラス・キャピタル・マネジメントとハイゲートは、「コートヤード・バイ・マリオット」ホテル30棟に対するローン4億1500万ドル(約587億円)相当について、2カ月分の支払いを履行できなかった。商業用不動産の苦境の広がりを示す新たな兆候といえる。
債権回収業者の報告書によれば、サーベラスとハイゲートは7月満期の変動金利ローンの期限延長を求めた。「借り手は不足分と毎月の返済を賄う十分な資金がないと説明した」という。
商業用不動産ローン担保証券(CMBS)の裏付けとなるホテル向けローン債権の不履行率は、借り入れコスト上昇を背景に今年6月時点で5.35%と半年前の4.4%から上昇した。
報告書によると、「コートヤード・バイ・マリオット」ホテルのオーナーは、昨年の大型ハリケーン「イアン」襲来などの影響で保険料の支払い負担が増大していた。マーシュマクレナンのデータによれば、米国の損害保険料は今年1-3月(第1四半期)に17%値上がりした。
サーベラスとハイゲートの担当者に電子メールでコメントを求めたが、これまでのところ返答はない。
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