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概要:世界の社債リターンが今年これまでで最高の水準に達している。支えているのはインフレ危機が終わりつつあるとの見方だが、7-12月(下期)のクレジット市場に潜むリスクを踏まえれば今が限界かもしれないとみる投資家もいる。
投資適格債と高利回り債のリターンは5.47%に上昇-年初来最高
リスク高めのセグメント、まだあまり魅力的ではないとの声も
世界の社債リターンが今年これまでで最高の水準に達している。支えているのはインフレ危機が終わりつつあるとの見方だが、7-12月(下期)のクレジット市場に潜むリスクを踏まえれば今が限界かもしれないとみる投資家もいる。
ブルームバーグの算出によれば、世界の投資適格債と高利回り債のリターンは5.47%に上昇。2月に記録した今年の最高を上回った。米国のインフレ指標が社債相場にポジティブな結果を与えて米利上げは打ち止めになるとの観測が高まり、国債の値上がりに拍車がかかった。
同時に、国債に対する社債のスプレッド(上乗せ利回り)は3月上旬以来の小ささに縮んだ。ただ、世界経済の回復がまだら模様で、借り換えを必要とする低格付けの借り手が大規模な償還を控えているなどのリスクを考えると、スプレッドに対する疑問も生じる。
エリック・スターザ・インベストメンツの債券責任者でクレジット市場で32年働いているベテラン、エリック・バンラエス氏は「この強気トレンドを今年後半も維持するのは難しいだろう」と述べた。
正当化できず
同じ道をたどるのではないかとの不安も問題かもしれない。UBSグループなどは今年初め、社債に「10年に一度の好機」があるとうたっていた。しかし3月までにはインフレが予想以上に根強いと分かり、リターンがほぼゼロに落ち込んだ。その後の銀行セクター混乱も、市場の一部で相場を低迷させた。
最新の米英インフレ統計は朗報だったが、19日に発表された6月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)改定値によれば、食料品やエネルギーなど変動の大きな項目を除くコアCPIは前年同月比で5.5%上昇と、速報値の5.4%上昇から引き上げられた。5月は5.3%上昇だった。
一部の投資家にとって、解決策は一段と選り好みをすることだ。ジュリアス・ベアの債券アナリスト、ダリオ・メッシ氏はジャンク(投機的格付け)債に関しては選別しつつ、金利の影響にセンシティブな投資適格債に集中することを勧める。
「デフォルト(債務不履行)サイクルが進行していることを考えると、リスクの高いセグメントはまだあまり魅力的ではない」と19日のリポートで指摘。「リスクが高めのセグメントの中なら、より格付けの高い債券を選ぶ」とコメントした。
バンク・オブ・アメリカのクレジットストラテジスト、イオアニス・アンゲラキス、バーナビー・マーティン両氏は20日のリポートで、最近の値上がり後では高利回り債のポジションを正当化するのは難しいとし、「この局面では警戒が必要」と分析。
7-12月期のリスクとしては、欧州のマクロ経済への逆風や9月の社債供給などを挙げた。高水準の国債利回りも社債需要を抑制するとしている。
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