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概要:米取引所運営大手ナスダックが19日発表した第2・四半期の調整後1株利益は0.71ドルで、リフィニティブIBESデータに基づくアナリスト予想の0.66ドルを上回った。投資関連商品のほか、金融犯罪対策ソフトなど資本市場ソリューションに対する着実な需要が支えになった。
7月19日、米取引所運営大手ナスダックが発表した第2・四半期の調整後1株利益は0.71ドルで、リフィニティブIBESデータに基づくアナリスト予想の0.66ドルを上回った。
[19日 ロイター] - 米取引所運営大手ナスダックが19日発表した第2・四半期の調整後1株利益は0.71ドルで、リフィニティブIBESデータに基づくアナリスト予想の0.66ドルを上回った。投資関連商品のほか、金融犯罪対策ソフトなど資本市場ソリューションに対する着実な需要が支えになった。
純売上高は前年同期比4%増の9億2500万ドル。ソリューション事業の収入が6%増の6億7400万ドルだったのに対して、トレーディングサービス事業は1%減の2億5000万ドル。
ナスダックは近年、新規株式公開(IPO)やトレーディングの手数料から、フィンテック関連サービスにビジネスモデルの主軸を移し、金利上昇などに伴うIPO市場の冷え込みにも打たれ強くなっている。
アデナ・フリードマン最高経営責任者(CEO)は「ナスダックの顧客中心文化と多様化したビジネスモデルが、さまざまな市場環境において常に好業績を残せる安定性をもたらしている。そのことは第2・四半期決算で証明されている」と強調した。
この多様化戦略に沿う形でナスダックは6月、プライベートエクイティ(PE)のトーマ・ブラボー傘下で金融ソフトウエアを提供しているアデンザを105億ドルで買収することに合意。ナスダックが手がけた案件として過去最大規模だが、発表後から買収額が割高ではないかとの懸念が広がり、ナスダックの株価は下落基調となった。
ただナスダックは、アデンザの取得で顧客の複雑なリスク管理や増大する規制面の課題への対処能力が高まるとみている。
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