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概要:ニューヨーク外為市場ではドルが主要通貨バスケットに対し小幅高。一時15カ月ぶり安値に沈んでいたものの、米小売売上高統計が底堅い内容となったことで切り返した。
ニューヨーク外為市場ではドルが主要通貨バスケットに対し小幅高。一時15カ月ぶり安値に沈んでいたものの、米小売売上高統計が底堅い内容となったことで切り返した。(2023年 ロイター/Gary Cameron)
[ニューヨーク 18日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが主要通貨バスケットに対し小幅高。一時15カ月ぶり安値に沈んでいたものの、米小売売上高統計が底堅い内容となったことで切り返した。
18日発表された6月の小売売上高は前月比0.2%増加した。市場予想を下回ったものの、インフレ鈍化を背景に消費者の購買力は徐々に回復しているもよう。5月分は0.3%増から0.5%増に上方改定された。また、自動車、ガソリン、建築資材、外食を除くコア小売売上高は0.6%増加した。
CIBCキャピタル・マーケッツの北米FX戦略責任者、ビパン・ライ氏は、小売売上高の前月比の伸びが予想を下回ったことは、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制で「進展している」兆候を示唆していると指摘。同時に、総合的には「FRBが7月終盤の会合で追加利上げを実施する必要があることを支える内容」という見方を示した。
金融市場ではフェデラル・ファンド(FF)金利が11月時点で5.40%を付け、ピークを迎えるという見方が織り込まれている。
また、この日発表された6月の鉱工業生産指数は、製造業の生産指数が前月から0.3%低下した。ロイターがまとめたエコノミスト予想は横ばいだった。ただ、第2・四半期は自動車生産の急上昇を背景に回復した。
終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数は0.04%高の99.924。一時、2022年4月以来の安値となる99.549を付ける場面もあった。
ドル/円は0.1%高の138.83円。一時、5月17日以来の安値となる137.245円を付けた。
ユーロ/ドルはほぼ変わらずの1.1229ドル。一時1.2760ドルと、22年2月以来の高値を更新した。
欧州中央銀行(ECB)は来週の理事会で0.25%ポイントの追加利上げを実施すると予想されている。
ECB理事会メンバーのクノット・オランダ中央銀行総裁は18日、利上げが行き過ぎないよう、今後数カ月かけインフレ減速の兆候を注視すると語った。
ポンド/ドルは0.22%安の1.3046ドル。
豪ドル/米ドルも0.07%安の0.6813米ドル。オーストラリア準備銀行(中央銀行)が18日公表した今月の理事会の議事要旨からは、金利見通しを巡り目立ったサプライズは示されなかった。
ドル/円 NY終値 138.81/138.84
始値 138.26
高値 139.13
安値 137.71
ユーロ/ドル NY終値 1.1226/1.1228
始値 1.1256
高値 1.1270
安値 1.1210
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